風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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油井さんの被爆量

20151212油井

今やすっかり日常化した感のある宇宙飛行ミッション。とりあえずの祝賀記事は新聞としては当然、ご苦労様。一方、昨日の夕刊の社会面の記事がこれ。この3年半、避難した人に対しては被害者扱いの同情路線ばかりだったが、今回の記事は避難した人と同格で避難しなかった人が記事に登場していた。「不安やわだかまり」という単語を使っていることから、放射能ヒステリーが大分収まってきたのかもしれない。
20151211自主避難
 東京電力福島第1原子力発電所事故が起きた福島県で、自主避難した後に戻った人と、避難しなかった人との交流を進める取り組みが始まっている。自主避難者は戻った後、放射線をめぐる考え方の周囲とのずれや避難への負い目を感じ悩むことも少なくないという。支援に携わる関係者は「不安やわだかまりをなくせるよう受け入れ態勢を整えたい」と話している。

これらに何の関係があるんだ、と思う人がまだ日本人の99.7%だと思うので、くどいけどまた書き留めておく。背景は2014年5月14日に書いた記事(若田さんと福島)なので99.7%の方はご一読のほど。

JAXAはHPに油井さんのミッションの詳細を記載し、更に58項のQ&Aを掲載している。10番目のQ&Aが放射線に関するもので、今回の油井さんのミッションに付いて、キリッとこう書いている。
ISSが周回している高度400km前後の宇宙空間では、非常にエネルギーの高い粒子が降り注いでいます。船壁や遮へい材によって、ある程度は遮ることができますが、ISS滞在中の宇宙飛行士は、宇宙放射線による被ばくをすべて避けることはできません。ISS滞在中の宇宙飛行士の被ばく線量は、1日当たり0.5~1ミリシーベルト程度となります。このため、ISS滞在中の1日当たりの被ばく線量は、地上での約半年分に相当することになります

即ち、一日当たり500-1000マイクロシーベルト、一時間当たり20-40マイクロシーベルト。これは福島の避難地域を含む「高」放射能汚染地域の2014年5月時点の5μSv/時の4-8倍に相当する。これが142日間。若田さんより46日間短いがいずれにしろこのレベルの放射線を浴びっ放し。

ボトムラインは、日本のマスコミの無知な報道と、それ、すなわち世論、に反対することが面倒だった政府の方針により、膨大な数の避難者とそれに伴う不幸せが生まれ、かつ数兆円の使わなくても良い税金が無為に消えたこと。納得できない方は上記旧記事参照のこと。

一方未だにこんな情報が少なくとも日経新聞には掲載されている。この量は概ね油井さんの被爆量強度の200-400分の1のレベル。1m前後の話をしている時に5mm長い、短いを真面目に議論をしているようなもの。A紙は問題外だが、実はこれが日本の新聞の科学リテラシー水準。今回はわかりやすいタイトルを採用した。
各地の放射線量20151208


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