風の行方とハードボイルドワンダーランド

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バッハ無伴奏バイオリンソナタとパルティ―タ全曲コンサートby千住真理子

今月9日の夕刊に、バッハの無伴奏バイオリンソナタとパルティ―タ全曲の演奏会が今日東京オペラシティで開かれるという記事があった。チケットを調べるとまだ席があったので即購入。S席シニアで5400円。一度行ってみたいとなんとなく長年思っていたが初めて生演奏を聴くことになる。ということでウキウキ。

バイオリンは千住真理子。どこの音大だろうと思って調べたら1985年慶応義塾大学文学部哲学科卒。1973年全日本学生音楽コンクール小学生の部全国1位優勝、1977年 第46回日本音楽コンクールに最年少15歳で優勝、1979年 第26回パガニーニ国際コンクールに最年少で入賞、と、大学でバイオリンを学ぶ必要がなかったらしい。昔、あるバイオリニストが、「バイオリンがうまくなるためにはどうすれば良いですか」と先生に尋ねたら、「バイオリン以外のことをしなさい」、と言われた、という新聞記事を見たことがある。もしかしたら彼女だったのかもしれない。


会場のコンサートホールは定員1600名ほど、当日券を売っていたし、いくつか空席もあった。千住真理子は5年に一度無伴奏バイオリンのコンサートを開いているそうで、今回は実に貴重な機会なのに満席にはならないことに驚きが。おかげでチケットを入手できたのだから文句を言う筋合いではないけれど。プログラムは、1番のソナタとパルティ―タ/休憩/3番のソナタとパルティ―タ/休憩/2番のソナタとパルティ―タという構成の全3時間。

バイオリンを手に青いドレスで登場。バイオリンはストラディヴァリウス「デュランティ」、広い会場とステージをバイオリン一丁で魅せるってすごいことだと思う。緊張の一瞬、ソナタ1番のアダージョの和音で始まる。が、なんとなく違和感が。シェリング版を長らく聴いてきたせいか、凛とした気迫が感じられず、どこか優しい感じ。タイトルの「平和への祈り」とあるように、そういう解釈なのかなと納得しようと思うもちょっと残念感が・・・。情けないことにパルティ―タの後半は半分眠ってしまった。而して休憩。ここはホールを出たコンコースにおおきな喫煙所がある。皇居と言い国会と言い立派な施設は喫煙者に優しい。

3番のソナタが始まる。と、別人のようなビビッドな演奏。2曲目のフーガは素晴らしい演奏だし、パルティ―タも上出来。彼女は3番の方が性格的にあっているのかな、と思いつつも、1番との違いに驚く。もしかしたら1番では緊張があって満足できる演奏ではなかったのかなという気もするが、単にこちら眠かっただけなのかもしれない。多分もっとありそうなのは彼女の演奏に慣れたこと。

休憩を挟んで2番のソナタ。3番にもまして生き生きとした演奏。1番のソナタのフーガは以前から好きだが、3番のフーガも2番のフーガもいいじゃない、と再認識。させてくれるぐらい輝いていた。そしてシャコンヌ。1番の時とは全く違う気迫の演奏、感動で涙が出たほど。長い曲なのだが、あっという間に終わってしまった印象。これがライブ、生演奏の感動。人間て、生きているって素晴らしいと思う瞬間でもある。

終演後、購入したCDのサイン会兼握手会に並ぶ。200人ぐらいいたろうか。これで、バッハの無伴奏バイオリンのCDは、シェリング、クイケンについで3枚目(実際は各2枚組)になった。
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シャコンヌの冒頭。シャコンヌ1
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