風の行方とハードボイルドワンダーランド

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油価の行方と米国の原油生産量

20160113油価30ドル

1年前にこう書いた。原油価格下落に伴いアメリカのシェール事業は成り立たなくなるだろう、という世の中の専門家のコメントに、お前ら、何言っているの?という公開質問状のようなもの(誰も応えてくれなかったけど・・・)。

では、生産量が激減するかと言うとそうはならない。(以下証明部分は省略し)よって、アメリカの原油生産量は油価急落にも係わらず、多分春までは今のままの伸びを示し、その後も40-50ドルだったら、少なくとも年内は急減しないように思える。

この記事は、2014年10月までの生産データに基づいて書いた。飲み会の席の戯言ではなく公開文書で記したのでそっと最新データをチェックしてみる。IEAの資料には2015年10月までのデータが記載されていた。それがこれ。「春までは今のままの伸びを示し、その後も40-50ドルだったら、少なくとも年内は急減しない」というご託宣そのままという、神様も青ざめる実績。これだけきちんと将来を見通した記事にしろニュース解説にしろ専門家の発言はなかった(と思う)。信じられない方は原文をどうぞ(→原油価格急落と米国の原油生産量の行方

US Oil and WTI 201510

荒川静香みたいにこのまま止めておけば傷つくことはないのだが、また原油生産と油価の行方について書いておく。油価があって生産量が決まるのか生産量があって油価がきまるのかという重要な問題があるが、それに関してはスルー。

前回記したように油価が40ドル/バーレルなら、多くのシェール事業の維持継続に問題は少ない。一方会社を辞めて2年以上経過しており、その間優良なシェールの開発は大方終了し、1坑当たりの生産量や可採埋蔵量が小さいものも多くなっているはず。そのため、個々の井戸ベースでみると30ドル台では採算性の確保が難しい井戸が増えているだろう。よって、新規のシェールオイルの掘削井戸数はさすがに激減する。シェールでは生産開始後半年で生産量は半減するので新規の生産性数が減れば全体の生産量も減少する。

Decline curve

では、上海市場のように急減して以前の5-600万バーレル/日レベルになるかというとそうはならない。シェールの井戸は上図のように生産開始後2年もすると減退が穏やかになる。現在の大部分の生産井は2年以上経過しているので全体としての減退は穏やか。多分30ドル台の油価が続いても年内は800万バーレル/日台は維持されるだろう。

ということで、アメリカの供給力にドラマチックな変化は起きないので、需給面だけから見れば多少の油価の反発はあっても大きな水準の変化は望み薄。
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