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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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放射線量分布の現在

昨日の新聞記事。これまで放射能に関しては縷々書き綴ってきたので、この種の記事があるとつい反応してしまう。ということで実態を確認する。新聞記事では詳しいことはわからないから。こちらが昨年11月の空間放射線量分布の現状。赤が19μSv/h以上、オレンジから青にかけては19μSv/h未満の分布。新聞記事が全く役に立たないのは減ったことはわかるが、だからどうした、とい記載がないこと。だから記事に意味がない。ここでのポイントはほぼ全域で空間放射線量が19μSv/h未満という事実。
20160204福島  20160204放射線分布マップ2

ここで、事故後の4月の分布を見る。19μSv/h以上のエリアが30㎞ほど北西に広がっていた。現状は赤領域がほぼ消滅しているので19以上と言っても数十という値ではなく、20を少々超える値だったのだろう。4μSv/h以下まで下がったエリアもある。現在の帰還困難地域はこの赤のエリアにほぼ対応している。赤ゆえにいかにも当然の措置に見えるので、ほとんどの人は思考停止に陥り、19μSv/hにどんな意味があるの?と突っ込む人はいないし、マスコミも報道しない。だからこれまでずいぶんと関連記事を書いてきたわけだ。
福島避難区域  20160204放射線分布マップ1

参考までに前回の記事から。
「JAXAはHPに油井さんのミッションの詳細を記載し、更に58項のQ&Aを掲載している。10番目のQ&Aが放射線に関するもので、今回の油井さんのミッションに付いて、キリッとこう書いている。
ISSが周回している高度400km前後の宇宙空間では、非常にエネルギーの高い粒子が降り注いでいます。船壁や遮へい材によって、ある程度は遮ることができますが、ISS滞在中の宇宙飛行士は、宇宙放射線による被ばくをすべて避けることはできません。ISS滞在中の宇宙飛行士の被ばく線量は、1日当たり0.5~1ミリシーベルト程度となります。このため、ISS滞在中の1日当たりの被ばく線量は、地上での約半年分に相当することになります。

それよりパワフルな記事を書いていたのでそこから再掲。2013年11月に書いていた(→放射能とガン)。文部科学省が2011年6月にまとめた資料で、その中の1枚の表にガンのリスクについて定量的にまとめてある。曰く100-200mSvのがんのリスクは野菜不足並、200-500だと肥満や運動不足、高塩分食品並とある。ガンのリスクのあるなしで言えば、「ある」、ことになる。だから帰還困難で避難せねばならない。大量飲酒(週にビール6リットル、日本酒15合)ぐらい飲むとがんのリスクは高まるらしく、これが500-1000mSvレベルと等価。なお、20μSv/hとは年間175mSvに相当。

本当は放射線の強度(xxmSv/min)が問題なのだが、随分書いたので今回はスルー。
無題 無題2

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