風の行方とハードボイルドワンダーランド

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北朝鮮ミサイル発射?

20160208北朝鮮ミサイル

「北朝鮮は7日午前9時31分ごろ、「人工衛星」と主張する事実上の長距離弾道ミサイル(総合・経済面きょうのことば)を北西部の東倉里(トンチャンリ)から発射した。」というのが記事の書き出し。各紙皆「ミサイル発射」のようだ。世の中を敵に回してまで書く必要はないのだが、どうもこの見出しに違和感があるのでその所以を記しておく。

まず、事実関係から。すべて記事からの引用。
 「朝鮮中央テレビは「地球観測衛星『光明星4号』の軌道進入に完全に成功した」と報じた。」→なるほど。
 「ミサイルの先端部分については宇宙空間に到達し、地球の周回軌道に入ったとの見方を、日米韓の政府関係者がそろって示した。」→なるほど。
 「中谷元・防衛相は(中略)「(前段略)、何らかの物体を地球周回軌道に投入した可能性がある」と述べた。」→話の結論は同じ。

北朝鮮は、確かに地球観測衛星かミサイルの先端部分か何らかの物体かわからないが、何かを地球周回軌道に投入したことは事実らしい。これが観測機器を搭載した衛星であるかどうかは、人工衛星の定義にとってどうでもよく、風船だってかまわない。だから防衛相の「何らかの物体」という表現は極めて正確。実際1960年代にアメリカの打ちあげたエコー1号、2号は風船、肉眼で動いているのが見えるのでとても印象的だった。
Echo-1.jpg

話は戻って、北朝鮮がしたことはロケットで衛星を打ち上げ、地球周回軌道に投入したということ。本文には、”「”事実上の”と書いてあるとはいえ見出しは「ミサイル発射」だ。衛星を打ち上げるロケット技術が長距離弾道ミサイルと同じものであり、目的が長距離弾道ミサイル開発にあるから、「ミサイル発射」としたのだろう。日刊ゲンダイやフジならそれでもかまわないが、一般紙がシラッと事実と異なる見出しを付けるのって、捏造じゃないの、というのが違和感の所以。”人工衛星」と主張する”と人工衛星も嘘らしいという印象操作付き。ちなみに中国の新聞(人民網)は、「朝鮮は7日、地球観測衛星「光明星4号」を打ち上げたと発表した。」と記してから批判していた。

記事はたくさんあっていろいろ書いてあるが、更に引用すると;
 「元防衛庁第3研究所所長の柴田実氏は「長距離ミサイルの技術を誇示するという目的は達成した」とみる。」
 「日本エネルギー経済研究所の黒木昭弘常務理事は「核弾頭はすでに数百キログラムまで小型化を進めている可能性もある。今回、核弾頭を搭載する能力があると実証できたのではないか」と分析する。
 「拓殖大学大学院の武貞秀士特任教授は「その技術を確立すれば米国には脅威になる」と話す。

とこちらは冷静。見出しや本文に印象操作を加えなくても十分だろう。というか書くべきではないだろう。北朝鮮が本物のミサイルを発射した時に、どのような見出しにするのか他人事ながら心配。
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