風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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被曝の森 ~原発事故 5年目の記録~

NHKスペシャルで表題の特集を見る、というか、これまで、避難も除染もナンセンスと繰り返し書いてきたので、道義上見ない訳にはいかない。冒頭の映像は無人の町を歩く動物の群れ。まるで、映画「I am legend」の映し出したニューヨークの街と同じ風景。映画ではアフリカの動物だったのがご愛嬌だったが。

放射線を感知するカメラで撮影した風景が示され、部分的に赤くなっている。赤い部分は0.01mSv/時ぐらい。ちょっと小さな値なのであちこち探したのだろう、道路わきのくぼ地でローカルに赤くなった畳1畳ほどの絵が示され、そこで0.1mSv/時程度だった。そこでイノシシの群れが餌をあさっている夜間カメラの映像付き。また動物や植物のX線写真様の写真が示され、放射性物質が動植物に吸収され体内被曝を受けている状況が示された。だからどうなの?などと言って見ているといくつかの研究の現状が紹介された。

その中で唯一価値のあるまともな報道が、弘前大学被ばく医療総合研究所の研究結果。被爆には体外被曝と体内被曝がある。福島の主な線源はセシウムなので、報道される線量はガンマ線の空間線量。線源から離れるほど線量は低い。一方、体内被曝は線源から直接細胞がガンマ線の放射を受けるので影響は大きい。動物は地面の近くもしくは地中内で生活し、かつ土も一緒に捕食するので空間線量よりもはるかに被ばく量は大きい。同研究は、最もその影響が著しいはずのアカネズミを捕らえ続けてその影響を調べた。まず生息数や奇形等の影響は全くなかった。細胞内の染色体異常も3000個ほどの細胞で調べた。染色体が破壊された映像が示され、0.1%に異常が認められたとの結果。ここで偉かったのがNHK、当然ながら対照実験も行われていたので、放射線の影響のない弘前のアカネズミの細胞3000個を調べた結果が0.2%だったと紹介した。要するにほとんど影響はないという結果。放送ではそうは言わなかったが。(→放射線の人体への影響 参照)


多分、放射能の影響のある結果がなかったのだろう、チェルノブイリのツバメの例を持ち出して奇形が生じることを示していたが、チェルノブイリと福島では汚染の原因も規模も異なり、科学的には無関係。同じというのは原発事故という4文字だけ。

思惑と違ったのか、後半は動物の被害の映像を流して番組を終えた。政府はどうやって除染と避難での8兆円の出費というか我々の税金の使途と避難による死者を正当化するのだろう。
福島関連費用実績

アカネズミの仲間 20150527-6.jpg
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