風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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NHKスペシャル「原発メルトダウン 危機の88時間」 -80mSV/時


当時、2月初めに万座スキー場で大回り中に追突され、背中側肋骨6本を骨折するという重傷を負い、自宅で療養生活を送っていた。日常生活に問題はなかったので、新聞を隈なく読み、テレビとパソコンにしがみつくという毎日。津波の被害の悲惨さに心痛めても申し訳ないが傍観者の立場であったが、福島原発で水蒸気爆発が起きたとわかった時、初めて身に迫る恐怖を覚えた。

水蒸気爆発が起こるには水素がなくてはならない。福島原発に水素はなく、水素が生成されねばならない。水素の発生源は水の加熱分解だけだ。当時のテレビはメルトダウンを全否定、しかし水が熱分解を起こすには原子炉が制御不能に陥って高熱を発している事態しかありえない。福島には広島の原爆の100倍規模のウランがあるだろう。当時、原発と原爆の違いも知らなかったので、このまま東京で死ぬのかと本気で思った。もし、健康だったら家族を連れて西に逃げていたかもしれない。

テレビも新聞も映像の垂れ流しと頭の悪そうな教授(確か関根とかが特にひどかった)の価値のないおしゃべりを流すばかりなので、パソコンでいろいろと調べた。それにより、原発と原爆は違うこと、核分裂連鎖反応は起きないこと、崩壊熱反応であること、格納容器が爆発しても加圧による爆発なので(核物質拡散という大参事ではあるが)死を覚悟せねばならないような事態にはならないこと、放射性物質や放射線の基礎、被爆等々を学び、実態を理解することができた。

逆に、そのおかげで、マスコミの無知に基づく洗脳記事やそれによって形成された世論に媚びた政府の施策に愚かしさに気付き、これまで縷々記事を書いてきたわけだ。

今回のドラマ、その時何が起きていたかをわかりやすくまとめていて秀逸。2号機については全く知らなかった。きっと、吉田さんに守護神が付いていたのだろう。

ドラマの中で、原子炉建屋に入る作業員の線量計の警報レベルを、吉田所長が80mSv/時 に設定させる場面があった。80,000マイクロSv/時と同じ。現在、帰還困難地域、居住制限地域のほとんどは20マイクロSv/時以下(→放射線量分布の現在)。その4000倍だ。緊急事態なので仕方がないとはいえ、80,000マイクロSv/時の線量密度であれば、人体に影響は少ないと知っておられたのだろう。

ポイントは4000倍、もしくは4000分の1という係数。酒を1時間で4リットル飲めば相当酔うか死ぬかするが、1ccだったら飲酒運転にもならない。なんであれ1000という数字は世界を全く変えてしまうものなのだ。信じられないなら、お好きなものを1000倍もしくは1000分の1にして、どう違うか想像してもらえば良い。ところが放射線に関しては、定量的な認識が欠落して、危険は危険として単細胞生物のような反応になっている。それに気づいてほしい、とNHKが考えた訳ではないだろうけど。

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