風の行方とハードボイルドワンダーランド

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この夏は水不足?

これまで何回も書いてきたが、今シーズンは記録的に雪が少ない。12月-3月の4か月間の降水量でみると平年値に較べ45%減、量で320㎜少ない。この量は平年の6、7月二か月間に降る雨の量に匹敵する。今年の夏は、水不足で大騒ぎになるかも、と他人事のように心配していた。
藤原降水量推移実績201606

そんな中、「関東の水がめピンチ 利根川水系8ダム、貯水率47%」なるニュースが9日の新聞に載っていた。情報源は利根川水系渇水対策連絡協議会、国土交通省が事務局をしている。そりゃ当然だろ、今更、と思いつつ説明資料を見てびっくり。水不足の原因は降雪量の少なさではなかった。資料には現状として、1)今年度の降雪は62か年の観測史上最低、2)5月の月間雨量も平年の48%しかなく、観測史上6番目の低さ、3)下流の水利用に必要な水量を放出した結果、貯水率49%で過去最低、とある(47%は誤植でしょう)。

これだと、やはり雪のせいと思ってしまうが、データは違った事実を示している。もったいぶるほどのことではないが、そこからわかったのは次の通り。けっこう、へー、だったので記録しておく。
1)観測史上最低の雪でも3月末の貯水量は過去最高。まず冬までの貯水量が多ければ少雪でも問題がないことと、冬季の水は放水するぐらい大量にあるので、放水しなければいくらでも溜まる。即ち冬季の雪の過多は問題ではなかった。
2)夏までの主たる水の需要は農業用水。5月半ばから降水と放水のバランスが崩れ貯水量が激減する。だから5月6月の降水量が問題。
3)今年はバランスが崩れるのが早い。これは5月の雨が少なかったから。
4)さらに今年は春の気温が平年より2度ほど高い。これが早期の農作業となって水の需要が早くなった。

ということで、今は過去最低の貯水率となっている。これからの梅雨本番で雨量が少ないと、夏は都市部と農村部で水の奪い合いとなり、水喧嘩、水番、水泥棒などという季語が蘇るかも。「今年の梅雨は雨が少なくて過ごしやすいですね」と口にするのは非国民もいいところなので注意しよう。


利根川水系貯水量推移実績201606
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