風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

Entries

小池知事所信表明

この度の小池知事の所信表明が少なくとも東京都民にとって注目されるのは、豊洲も東京オリンピックも、都と都議会とゼネコンなどの業界が、三位一体となって進めたプロジェクトであることにある。小池氏は立候補の時から、暗にそのことを訴えたものの、都民の過半数はNOで応えたが、運よく得票数で1位となり知事となれた。知事になったものの、都職員も都議会議員の過半数も的という四面楚歌状態。

今回の所信表明、40分にわたり都庁HPに掲載された原稿は6ページに及ぶ大作。新聞各紙は多分お好みの部分を切り取っているだけなので全貌は見えないだろう。氏がどのように所信表明で、都職員や都議会議員と対峙するのか大変興味深かったので、氏の原稿からコピペする。少々引用も長くなるが、直接的に批判するのではなく、犯人不詳のまま穏やかな前向きなコメントとして述べているのはさすが。

・・・この失った信頼を回復するためには、想像を超える時間と努力が必要であります。責任の所在を明らかにする。誰が、いつ、どこで、何を決めたの か。何を隠したのか。原因を探求する義務が、私たちにはあります。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックという大事業を控えている今だからこそ、今後このような事態を繰り返さないために、何をすべきな のかと真剣に議論をしなくてはいけません。徹底した情報の公開も必要であります。組織全体の体質や決定の方法に問題があるとすれば、今こそ、 それを変えなければいけないと考えます。むしろ、新しい都政に対する期待に大転換するチャンスとしたい。 常に目的は、「都民ファースト」の都政の構築にあります。それは、私の信条でもあり、都民の代表者たる都議会の皆様とも共有できる目的だと信 じております。

ちゃんと言うべきツボを押さえながら下手にでてお願いする。
本日から始まりました都議会の議論に向けられる都民の視線はこれまでのものとは大きく異なります。都議会の皆様と、知事、職員が、馴れ合いや 根回しで事を円く収めるのではなく、都民の皆様の前でその決定過程を詳らかにご覧いただく。都民の利益のために、一刻も急がねばならない事 案、施策につきましては、都議会の皆様の迅速なご承認を賜りますよう、切にお願いを申し上げます。 知事個人の利益のためではなく、都議会の皆様の利益のためでもなく、都民のため、つまり、都民全体の利益が最大化すると信じることを、お互い に議論をぶつけ合う。それが、新しい都政における都議会の姿だと考えております。

感心したひとつが 「ワイズ・スペンディング」。税金を都議会と職員と会社で掠めとることは犯罪である、とは言わずにまろやかに言って、羞恥心に訴え自制を促すという性善説を信じた態度はキリストのよう。
東京大改革を推進するに当たっての肝となるのは、都政の透明化、つまり、見える化、分かる化の徹底であります。そのためには、職員一人ひとり が自ら改革の担い手となり、積極的に情報公開を行う姿勢を持ちながら、日常的に仕事の進め方を見直していかなければなりません。 「ワイズ・スペンディング」という言葉がありますが、豊かな税収を背景に、税金の有効活用の観点が損なわれることがあってはなりません。

最後に後藤新平の言葉を引用してこう締めくくっている。ここでも言うべきことはキリッと滑りこませている。この方、本当にできる方だと尊敬。
「公僕」という言葉は、狭義の公務員のことではありません。「公僕の精神」は、都庁に勤める全ての者に、都議会議員の皆様に、もちろん、知事 である私にも求められるものであります。改めて申し上げるまでもなく、都知事も、都議会議員も、都民によって、選挙によって選ばれ、税金で資 金を預かり、税金を活用していく以上、「公僕の精神」が求められております。常に、都の益、都益、都民の利益を重んじ、有効に活用するワイ ズ・スペンディングの姿勢が求められております。 おおやけ、「公」の意識を持たない者が、「個」の利害のために、「公益」を捻じ曲げることがあってはなりません。私利私欲を満たすことがあっ てはなりません。私たちは、今改めて、後藤新平に問われている気がします。あなたは、「人のお世話にならぬよう 人のお世話をするよう そし てむくいを求めぬよう」、それに努めているかと。

日経新聞の記事から。こんなことが新聞記事になるということは極めて珍しいことなのだろう。
小池氏の演説に対し、知事選で争った都議会各会派はヤジを発することもなく、静かなスタートとなった。

関連記事
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

右サイドメニュー

検索フォーム

最新トラックバック