風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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歌会始

夕刊を何気に開くと歌会始の記事。毎年の事で例年記憶に残ることなどないのだが今年は目が止まった。今年のお題は「野」だそうで、俳句で言えば「野」の読み込みみたいなもののようだ。まず天皇皇后両陛下の御歌。さすが気品があらしゃいますと感服。

天皇陛下:
邯鄲(かんたん)の鳴く音(ね)聞かむと那須の野に集(つど)ひし夜(よる)をなつかしみ思ふ
皇后さま:
土筆(つくし)摘み野蒜(のびる)を引きてさながらに野にあるごとくここに住み来(こ)し

目が止まったのが実は次の二首。
(選者)永田和宏
野に折りて挿されし花よ吾亦紅(われもかう)あの頃われの待たれてありき
(選者)今野寿美
月夜野(つきよの)の工房に立ちひとの吹くびーどろはいま炎(ひ)にほかならず

永田和宏氏は2013年の日本一行詩大賞の受賞者で御伴侶の河野裕子氏もその前年、日本一行詩大賞を受賞している。それだけだとどうということはないのだが、授賞式に参席したので永田和宏を一方的に知っていて、さらに二人の作品を2013年の秋にブログで紹介した→こちら。そんなわけで氏の歌には多少の親しみがあり、いかにも永田氏調の今年の歌に目が止まった次第。

二首目、今野寿美氏ではなく歌の地名に目が止まった。月夜野というのは今のみなかみ町の南部、市町合併前はそれぞれ水上町と月夜野町だった。40年以上昔の秋に大峰沼へ行った時、上牧駅で下車するとそこが月夜野町だった。野をゆくと背丈を超える薄の穂が夕陽に映えてきれいだった。そこに硝子工場がある。「月夜野びーどろパーク」と名付けられた観光施設でもある。そんな場所が歌会始で歌われたというので、やはり目が止まった次第。

関心とか興味ってそうやって伸びてゆくんだと、妙なところに感心。
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