風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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貸し切りの唐津

朝食が早く終わったので、8時過ぎのJR筑肥線直通の市営地下鉄に乗ることができた。東京や近郊の地下鉄と違うのは当たり前としても広いトイレがついている。左の写真の奥の白い壁がトイレ。筑前前原(まえばる)駅で筑肥線に乗り継ぐ。と、加布里駅で泊まってしまった。風が強いため運行停止という。ホームへ出て一服。「構内禁煙」の札と共に、「喫煙所スペース」という矢印の案内があった。20分ほどで運転再開。この運転手、出発の度にいくつかの安全確認と思われるポイントを大声で叫ぶ。加布里もそうだが、深江、大入、浜崎、虹の松原など、山頭火が日記に記した町の駅名が並ぶので、なんとなく感激。右が虹の松原駅。
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山頭火が唐津の町に入ったのは昭和七年の1月19日。「梅屋」という安宿に3連泊しているから、山頭火と期せずして同じ日にちに唐津にいることになる。唐津駅の改札の正面に観光案内所があり、地図が欲しいんだけど、というお願いと共にいろいろ尋ねると、係のおじさんが大量の資料とともに懇切丁寧にいろいろとアドバイスをしてくれた。思うに、今日最初の客だったのだろう。タクシーで行こうとしたら、すぐバスが出るからと11:10発の市内バス「東コース」に乗って虹の松原へ向かった。市内バスは3路線しかなく各コース1時間に一本しかない。ちなみに他の2路線は「西コース」と「南コース」という名前、まるでどこかのゴルフ場。「シーサイド前」で下車し虹の松原の浜辺へ。虹の松原は「日本三大松原」の一つだそうだ。なるほどきれいな砂浜と松林。完全な貸し切り状態の浜辺。
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松原の中に入ると、なんかすごい。松の深さと密度と時折ある異様な形態。他の二つは知らないが確かに三大松原の一つに違いない。もちろんこんなところに人がいるわけもなく、シーズン中でも入る人は少ないだろう。ちょっとした異空間の発見に興奮。
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歩いて唐津城へ。途中冷たい雨と強風に襲われ苦労したが、唐津城では一瞬陽も射した。惜しむらくは改修中で天守閣に上がることはできなかったこと。駅のおじさんはちゃんと教えてくれていたけど城までは行けると言われたので来てみた。実際写真にあるように右手の石垣が派手に破壊されていた。そんなわけでここも人影無し。
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雨は小降りとはいえ強風の中、唐津バスセンターまで歩き、名護屋城博物館入り口へ直行する12:35発のバスに乗った。今回の旅のメインイベント。下車するどこが博物館なのか分からない。バス停前の道の駅の人に尋ねると、なんとここも改修のため休館中だという。ここでタブレットを借りるつもりだったのでかなりがっかり。仕方なく城址に向かうと入り口付近にプレハブの小屋が二つあった。それぞれタブレットの貸し出しと案内をしてくれる臨時営業所。それぞれの若めのおばさんが、初めてのお客さんかのようにとても懇切丁寧に教えてくれた。タブレットは無料だが身分証明書の提示を求められる。観光案内所では寄付金として100円払う。

タブレットはストリートビューみたいに地図上に現在地を表示し、かつ立てると復元図を表示してくれるという優れもの。何かで見て知っていたので、博物館が休館と知りがっかりしたわけ。やはり人を信じなくてはいけない。山頭火は1月24日の朝、8時のポッポ船で名護屋に渡っている。天気も良かったらしく、小春、と記している。相変わらず風が強くかつ気温が低い。
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とりあえず本丸跡へ。最後にわかったが、名護屋城には天守閣がなく、本丸の建物と天守台があるだけ。城とはいえ攻められる心配なかったからだろう。山頭火は1ページほど縷々綴っている。当時は茶店もあったようだ。「石垣ばかり枯草ばかり松ばかり、外に何も残ってゐないのがよい」と書いている。同感。本丸にある大きな石碑は東郷元帥の筆とも書いている。城下に広がる諸大名の陣跡を示す案内板が少なくとも3か所あった。
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左実景、右復元図。
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天守台跡(左の高台)と復元された天守台図。その他、昔のままの石積みが多数残り、遺跡ファンには最高の場所。博多に来たら無理に時間を作ってでも来た方が良い。天候の影響もあるのか、広い城址はほぼ貸し切り状態。アベックを一組見かけたのが残念。
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入り口にある陣跡の配置図。家康や真田の陣ぐらい訪ねようと思ったが時間的に無理だった。
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宿は、呼子大橋そばの「よぶこ」。ネットでの評判で選んだ。この辺で一軒だけの宿だし偏見もあってなんとなくしょぼい宿を想像していたがはるかに立派。お風呂がいい。
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いよいよ夕食。当然いろいろ出てくるがメインがイカ。中居さんいわく可愛いイカだこと。海が荒れたのでいいイカが取れなかったらしい。だから小ぶりのイカが一人二匹となった。イカはヤリイカ。ピカピカに透き通っている。
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生きているので足がくねくねしていて、これをハサミで切って踊り食い。足の吸盤が口に吸い付くのがミソ。北海道でもイカはたくさん取れるのにこういう食べ方はしない。何故?と妻に後できくと、北海道のイカはスルメイカで、スルメイカは固くて食べられないので故にイカソーメンとして食べるのだとか。へー。
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