風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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「何かが道をやってくる」

先日書いた「松岡正剛の千夜千冊」をパラパラと眺める。彼の書評というかその本に基づく随想は、一人につき一回しか書かかれない。1600夜という事は1600名の作者について書かれているわけだ。そのため一回の記事の背景には多数の直接書かれることのなかった本が横たわっている。例えば、村上春樹の本を何冊も読んでいることは他の本の記事で言及されまた引用もあることから明らかだが、村上春樹の作品については記していない。書くに足らないからだろう。それら1600超の記事は9つの分野に分類されてをり、読者への便宜が図られている。ただしその分野名も見ただけではなんだかわからないので、クリックして開くほかない。
千夜千冊    千夜千冊170416


またページよって体裁がいくつかあるようなのだが、先に引用した第4夜の「皇帝の新しい心」のページには、「各篇の最新夜」という紹介が左カラムにあり、最新の本というか記事が示されていた。更に「各篇の最新夜」に並んで「番外録」という欄があり、最新の本ではなく「0110夜 レイ・ブラッドベリ 『華氏451度』」、と書かれていた。2000年8月に書かれたもので、それだけが古く異質。

確か高校生の時、ラジオの朗読、そんな番組が当時あった、で、「火星年代記・月は今でも明るいが」流れた。今でも覚えているぐらい鮮烈な印象を覚え、その時レイ・ブラッドベリの名が頭に刻まれた。最初に買った彼の本は「何かが道をやってくる」だったような気がする。先ほど物置から埃にまみれたその本を引っ張り出した。1971年3月の12版で、190円とあった。以降買い求めた何冊かが同じように埃にまみれていた。

という背景があって、気になりクリックして110夜を開いた。長文の『華氏451度』に関する随想に続き、このように記されていた。氏には遠く及ばないにしても、どこか同類の匂いがあるのかもしれない。

ぼくはレイ・ブラッドベリの作品のほとんどを読んでいるが、最初に唸ったのは『火星年代記』であった。・・・・ ついで『黒いカーニバル』と『十月はたそがれの国』に驚いた。この人に会いたいとおもったのはこのときである。ついで『ウは宇宙船のウ』『スは宇宙のス』を、フレドリック・ブラウンの『狂った宇宙』とともに読み耽った。・・・・  が、とくにぼくがやられたと思ったのは、『何かが道をやってくる』である。これは冒頭からやられた。「嵐の空模様のシャツを着た男が避雷針を売りにきた」というものだ。

今こんな記事を読むと、突然40年前に連れ去られたような異様な気分に・・・・。

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