風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

Entries

神の降臨

昨日の藤井四段の29連勝のかかった対増田四段戦、2時過ぎからAbemaGOLDチャンネルにてネット観戦。玉形から見て素人目には藤井四段やや不利の雰囲気。コンピュータによる形勢判断もわずかではあるが増田四段の優勢を示していた。持ち時間5時間の棋戦なので進捗は遅い。局面が多少進んで下図の場面。一目2七角打ちの両取りが目立つ。藤井四段としては変化の余地がなかったとは言え、この両取り、しいては金打ちにより7手先で飛車が詰んでしまうことは周知の上でこの局面に至っている。

さすがに連勝もここまでと思ってみていたが、増田四段はなかなか2七角を指さない。じりじりするうちに出かける時間となってしまって、観戦はここまで、39手目だった。
29連勝1

昨日は毎年この時期の新橋で大学の研究室の飲み会。10時前に終わって新橋駅前に行くと朝日と毎日が号外を配っていた。手に取ると「29連勝」の文字が躍っている。あそこから勝ったんだとびっくり。号外に将棋の内容に関する記述はなかった。
20170626.jpg

帰って棋譜をネットで探す。あの後、増田四段は1時間近い長考の末、2七角を指していた。うまい話には裏がある、という訳ではないだろうが、丁寧に先の変化を呼んでいたのだろう。そして出された結論がやはり2七角。素人なら10秒でどうだと言わんばかりに角を打ち付けるところだが、先の変化が思わしくないということなのだろう。

その後、当然飛車は金で追い詰められた。飛車を取られる前に、藤井四段は左桂を跳ねて飛車に当て、さらに桂馬を6五に跳ねた!。増田四段は当然の飛車を取っての王手。銀で金を取り返したが、二枚飛車の挟撃に金と銀の薄い守りの玉がさらされることになる。と思っていたら、ここから藤井四段の攻撃が始まる。飛車を打ち込む間も与えず攻勢を続け、大差で寄り切り増田四段の投了となった。

藤井四段は三十数手目の段階で勝ちが見えていた。増田四段の1時間の長考も実は負けを確認する苦渋の時だったのかもしれない。2七角の後の五十数手は単なる手続き。先日書いたとおり小学生からの「詰碁解答選手権」3連覇はやはり彼の能力の証左であった。

連勝はいくつ続くかわからないが、負けてもその後は驚異的な勝率を続けるだろう。全棋士がそのことに気づいているに違いない。神の降臨。

これが投了図。91手目の3八飛まで。
29連勝2
関連記事
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

右サイドメニュー

検索フォーム

最新トラックバック