風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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バケツをひっくり返したような雨

九州豪雨の死者と行方不明者は合計で50人近くに上ったようだ。先日記事を書いた時点では10名に満たない数だったので多くの人は避難したので人的が少なくて良かった旨を記したが、その後の報道でも明らかになったように、避難しなかった人たちも少なくはなかったらしい。結局、豪雨をもたらす雲の接近が予想され、避難指示が出ても避難しない人は多いようだ。また実際に雨がひどくなると、それゆえに避難を躊躇した人が多いことも要因の一つのようだ。1時間に100ミリというのは猛烈な雨で、よくいう「バケツをひっくり返したような雨」を超えていた感じだろう。50ミリを超える雨を経験したことがあるが、その程度でも確かに恐ろしくなるような凄味がある降り方である。

では1時間に100ミリというのは実際どの程度の雨量なのか?簡単に体験する方法が一つある。お風呂のシャワーだ。100ミリの雨はシャワーの何倍ぐらいの水量になるのか?普通の人は2倍から10倍と答える。正解は?

お風呂の大きさは家によって違うが、50センチX100センチぐらい、お湯の量を40センチ入れるとして約200リットルほどの容量だ。シャワーで入れたとして30分もあれば溜まるだろう。という事はシャワーの流量は1時間で400リットル。

シャワーを頭から浴びるとシャワーの水の広がる範囲はせいぜい50センチ四方、1平方センチ当たり毎時0.16リットルになる。水の高さで言うと160センチ。雨量でいうと1時間に1600ミリ。よって16分の1と言うのが正解。大雑把に言って100ミリの「バケツをひっくり返したような雨」とはシャワーの10分の1ぐらいというのが実態である。

人間の眼には数十メートルの視深度で広範囲に見えるため恐ろしく見えるに過ぎない。ただし広範囲に降るため、降った雨が集まる川や低地では大量の雨が集まるため川の氾濫や洪水が生じる。

であるから、いくら尋常でない豪雨に見えても人間一人に対する影響はたいしたことはないので、その後のリスクに思い至れば、少々というかびしょぬれになっても安全な場所に避難することが何よりも肝要なのである。テレビも「バケツをひっくり返した雨でした」という被災者の感想を垂れ流すだけでなく、上記のような解説を付けて、避難の必要性を説けば、毎年繰り返す豪雨関連の死者を大幅に減らすことができるのに、といつも思うので、改めて文書にしたためる。
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