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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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回想の1970年代

1940年代は激変の時代、50年代は良く知らないないが60年代は復興の時代、時代の色合いはずいぶんと異なるが、それぞれ人々が生きることに必死であった時代だったと総括できそう。そして1970年代というのは人々が衣食住から解放された、日本の現代文化史の中で最も多様性に富んだ精神的に豊かな時代だったのではないかと思う。

1970年は高校2年生から3年生にかけてであった。高校は都立青山高校、学校群制度の2年目で、確か22群といい、戸山高校と青山高校のペアで受験し、機械的に青山高校に振り分けられた。学校群の前は個別に高校を受験することができて、戸山高校は日比谷高校と並ぶ東大入学者数をほこる進学校、青山はそれほどでもなかったが、22群は渋谷、世田谷、新宿、目黒区からなる第2学区では一番合格レベルが高い位置づけだった。進学校には行きたくなかったので青山に決まって嬉しかった。

1969年の高校2年生の9月、機動隊が構内に入り火炎瓶が飛び交った。秋の学園祭の準備で夏休みにも結構登校していたにもかかわらず不穏な動きはあったような気はするが、全くのノンポリだったため何故そんなことが生じたのか、詳しいどころか概要すら覚えていない。高校はロックアウトされ、2年生の秋は11月までの2か月間学校に行っていない。当時は学園紛争の最盛期ではあったが、高校で火炎瓶が飛んだのはわが校だけだったと記憶している。

三学期には学校は正常化していたが、一学期は仲が良かった友達と、立場の違い、政治意識の高い組とノンポリ組、でなんとなく距離ができてしまったような気がする。そんな風に70年代は始まった。

当時からクラシックは好きだったが、フォークソングも好きで「五つの赤い風船」のライブに行ったことがある。ステージの最後に「遠い世界に」を歌うのだが、その前のMCで西岡たかしが、「今やこれは国歌です」というようなことを言って拍手を浴びていた。少々昔に「遠い世界に」を聴き直した時、ボーカルの女性の歌い方があまりに暗いのでびっくりした。時代の底流はやはり暗かったのかもしれない。「赤色エレジー」の世界は時代そのものだったようにも思う。

高校三年生になったものの、塾に通うことはなく、夏休と冬休みに単発の夏期講習を受けたぐらいで自宅で受験勉強。模試を受けると合格判定というのがあって、いつもCとかD判定、E、すなわち「志望校変更の余地あり」などという結果もあった。はっきりした志望校はなく、その度に適当に記入していた。最終的に受験した大学は、千葉大園芸学部造園科と早稲田大学資源工学科。将来に対する熱い志望とか将来像などの持ち合わせはなく、どこか珍しい所を受けようというのが志望動機。早稲田の試験が先だった。化学は完璧、英語と物理はそこそこ、しかし数学は6問出題されて1-2問は手つかず、他の4問も何かは書いたものの、全体では部分点として3割ぐらいしかできなかった。当然落ちたと思い、発表当日は見に行く気がしなかった。それまでの人生で30点などとったことはなかった。それでも、やはり気になって夕方、自転車で結果の張り出されたがらんととした理工学部へ見に出かけた。驚いたことに合格していた。入学後に聞いた話だと数学は白紙答案が多数あったそうで、3割はマシな方だったらしい。千葉大も合格したが、家から近い早稲田に行くことにした。このころから多少人生をナメるようになったのかもしれない。おかげでマイナスよりプラス効果の大きい人生になったようだ。

入学してすぐ「野外生活研究会」という本部のサークルに入った。設立した4年生が当時の早稲田を仕切っていた革マルだかのコネで、演劇博物館の隣の校舎の地下に部室を持っていた。サークルの主旨は野山に行って野草を喰うというようなものだったが、実態は部室にウロウロしているか麻雀をするというものだった。ただそんな部活に飽き足らず同年代の仲間と山に行くようなり、その後は山登りが主体のサークルになった。山登りが半生の趣味になったきっかけはここにある。

理工学部では革マルと民青が覇権を争っていた(ような気がする)。何月か覚えていないが、学費値上げ反対闘争というものを理工学部でやっていた。当時国立大学の学費は年12000円、早稲田大学理工学部は120,000円だった。活動家が授業中の教室に入り、クラス単位で学費値上げの是非について議論をして結論を報告しろという。詳細は覚えていないが、学費に上げやむなし、と主張してクラスの結論もそれに従った。学部総会のようなようなもので値上げ支持を表明したのは我クラスだけだった。幸い革マルには無視されたようで身の危険を覚えることはなかった。


続く(かもしれない)



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