風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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天つたふ日そ楽しからすや


 白黒をつけむと君をひとり待つ 天つたふ日そ楽しからすや

先々週のNHKの大河ドラマ「直虎」の中で登場した歌。ドラマの流れの中においてあまりに絶妙だったので記憶に強く焼き付いていた。当初脚本家が書いたものと思い、ただものではないな、誰だろうとNHKのHPに行ったら、「井伊のためにすべてを背負い散った小野政次が残した辞世の歌をご紹介します。」とあったから出典は本物らしい。

日経新聞には「週刊文春」と「週刊新潮」の広告が掲載されるので、毎週欠かさず目を通している。これに目を見るだけで世の中の傍流の一つがわかるから。今週の「週刊新潮」のワイド特集のタイトルが「天つたふ日ぞ楽しからずや」だった。「直虎」の視聴率は11-12%、世の中の9割近くは観ていないなか、このタイトルでは何の事かわからない人ばかりにもかかわらず、敢えてこれを持ってきた「週刊新潮」の編集長のセンスに感銘、けっこうこの方、本当は世に媚びない人なのかと誇大妄想。
20170902週刊新潮

さて「直虎」、途中から見はじめたが面白い。この歌が登場した前々回、終了しても妻はしばらくテレビを見つめたまま。やがて「泣いちゃった」といって涙を浮かべて振り向いた。確かにテレビドラマ1回分としては傑作かもしれない。この項を書くにあたってちょっとネットを当たると、同様の感想が多々あった。感想を書くのは面倒なので引用で済ます。

BUSHOOJAPANというサイトの総評から。
何か凄いものを見てしまった……脳天をガーンとブン殴られたようで、しばらく立ち上がれなくなりそうなショックを受けました。ラストの数分間は放心状態です。 感情のジェットコースターで、もうどうしたらいいのか、途方に暮れました。・・・・いや、この血まみれの展開の中にも優しさも切なさも、あるとは思います。あの処刑を「究極のラブシーン」と呼ぶ、そんな意見にも頷きます。・・・・鬼気迫る演技で脚本に答えた柴咲さん、高橋さん。神がかった演出。お見事でした。

こんなコメントも。
この処刑シーンが圧巻で、ツイッターの大河ファンの中では「大河史上に残るラブシーン」とまで評されているほど。

蛇足ながら<白黒を>とは碁のこと。ドラマの中で柴咲コウと高橋一生が碁を打つ場面が多数用いられかつ有効な心理描写となっている。政次の方がかなり上手(うわて)と見え、常に白を持つ。碁を打たない人にはわかりにくい心情と思うが、白の石は政次に対する重い象徴となっている。このことも脚本、演出に巧みに反映されていて、それらはこの回のための布石だったのだろう。
高橋一生の自筆白黒を (2)

爽やかな一日20170902-1.jpg
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