風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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「超大型」台風の不思議

台風21号、結局死者は7人だったそうで亡くなられた方にはご冥福を。さて、新聞テレビでは21号の前に全て「超大型」という枕詞を付けて報道している。気象庁はそう呼んでいるが、先日、実態は普通の台風と教えてあげたばかり。普通の台風を「超大型」と呼ぶと、テレビ局の若いアナウンサーが如何にも悲惨な状況にあるかの如く張りきって報道するが、視聴者や台風の暴風域内の住民や視聴者は「でもたいしたことないかな」と内心思っただろう。このような誇大評価が続くと、本当に超大型台風が来た時には大した影響がないという記憶が蓄積して、本当の警報が「オオカミ少年」になってしまうのではと危惧してしまう、などとはちっとも思わないが、こういう虚構が嫌いなので改めて台風21号を検証する。

まず、台風の定義から。気象庁HPによると、 
「台風とは」:熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。

また大きさの階級分けは、風速15m/s以上の半径により
大型(大きい):       500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい) :800km以上

 台風の大きさ

これを基礎知識として21号が静岡県御前崎市付近に上陸した23日午前3時頃のアメダス観測データを見てみる。それが下図。風速15m/s以上は黄色から赤の暖色、目を凝らしても500キロメートル以上でそんな暴風が吹き荒れているようには見えない。いわんや800キロメートルなど問題外。襟裳岬あたりで一か所強風が観測されているが、詳細はスルー。風速分布は21日の観測データの分布と変わらない。よって超大型台風の上陸というのは捏造。
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次に大雨。21日に記したように強い寒気が南下していた。昨日今日で北海道や高い山で降雪が観測されたニュースでもわかるだろう。それゆえ台風には珍しく21号は北東方向に停滞前線を伴っていた。そんな寒気と台風に伴う暖かい湿った風がぶつかれば大雨になるのは当然。
2017-10-22-15-00-00-large.jpg

こちらは上の天気図と同時刻の雨雲レーダー。天気図は地表の気圧配置で、雨雲は北方上空に発達するので四国から紀伊半島に強い雨雲が発達しているのがわかる。さて、天気図では台風の縞々を前線が横切っているから台風の雨、と誰でも思うだろう。しかし上図の風速のデータからも推測されるように風は弱く、台風の要件である17m/sに達していない。台風の影響であるのは確かだが、台風の雨ではなく前線に伴う雨、梅雨末期の集中豪雨と同じ仲間。どちらでも雨は雨だが、台風の雨と言われるとそうじゃないだろうと言いたくなる。
201710221500.jpg

何故気象庁は「超大型」と分類したのかが不思議というか理解に苦しむので、是非気象庁の担当官をお呼びして1時間ぐらいお話したい。
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