風の行方とハードボイルドワンダーランド

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景気って何?

8日に日経平均株価が25年10か月ぶりの高値と報道され、9日は2012年12月に始まった景気回復局面が高度成長期の「いざなぎ景気」を超えて戦後2番目の長さとなったとの報道。まるで盆と正月が同時に来たような目出度さで御同慶のかぎり。同記事は親切なのか何らかの意図があるのか真意のよく見えないネガティブな見出しだが、内容の主文は「内閣府が同日発表した9月の景気動向指数(CI、2010年=100)の基調判断を11カ月連続で据え置き、景気回復が9月で58カ月間に達した。」というもの。
201711景気2位

8日の記事につけられたきれいな図と共にほぼ同期間の景気動向指数(CI)を載せておく。長期で見れば両者の相関関係は結構強い。
20171108日経平均
201711CI一致

さて、「景気回復が58カ月間に達した」ということは、具体的な「景気」というものが無ければならない。孫でも子供でも奥さんでも恋人でも誰でもいいのだが、「景気って何?」と尋ねられた時にきちんと説明できますか?というのが久しぶりの経済トピック。Wikiには「景気とは、売買や取引などの経済活動全般の動向のこと。・・・経済用語としての「景気」にも実体経済の動向のみならず、これに伴った世間一般の社会的心理をも含めて捉えるケースも多く、英語などの他言語には正確に合致する単語はないと考えられている。」と愚にもつかないことが書いてある。

政府や新聞テレビで景気がどうのこうのとニュースや記事になる場合、ソースが二つある。いずれも毎月内閣府が発表するもので、一つは上記の記事のように「景気動向指数」で公表されるCI(Composit Indexes)、もう一つは「景気ウォッチャー調査」のDI(Diffusion Index)。これらの指数がポジティブであると景気が良いとなり、ネガティブな数字だと景気が悪いとなる。

1.「景気動向指数」で公表されるCI(Composit Indexes)の一致指数
CIは指数算出のために使用するデータにより、先行指数、一致指数、遅行指数のさらに3種類に分かれ、景気の現況判断には一致指数が用いられる。一致指数の算出に用いられる統計データは下図の赤枠内。これらのデータを少々いじって毎月算出された値を時系列でプロットした図が上の一致指数と題されたグラフ。上昇に転じている期間が景気回復期と呼ばれ、落ち込んでいる期間が景気後退期。要するに景気回復とはこれら9個の統計値から算出された指数が増加している期間というのが正しい言い方。ただし、正しく説明されても多くの人にとって何のことかわからない。
景気動向指数採用データ

2.「景気ウォッチャー調査」のDI(Diffusion Index)
街角景気とも呼ばれ、全く別ものの指数。家計動向、企業動向、雇用等、代表的な経済活動項目の動向を敏感に反映する現象を観察できる業種の適当な職種の中から選定した2,050人にアンケート調査を毎月行い、その結果をまとめたもの。対象者は全国にまたがり、地域別の特徴もわかる。またアンケートの内容も簡単なもの。
201711景気ウォッチャー調査1

またアンケートの内容も簡単なもので得られた解答を適当に処理してDIを算出する。下図を見てわかるように50より下だと不景気、50以上だと景気が良いとなる。確か昔のDIは景気が良いという回答から景気が悪いという回答を引いたもので、なんだこれは!とあまりい杜撰なデータ処理方法に驚いた記憶があるが、近年多少洗練された感じにはなっている。
201711景気ウォッチャー調査2

仕上がりはこんな感じ。2000人程度の人数の感想で信頼性の高そうな国民の景気判断の推移の図ができる。この結果は、2002年以降(図のはじまり)から今日までのほとんどの期間において、国民の平均としては景気はやや悪いか悪いと感じていたことを示していることになる。
201711景気ウォッチャー調査10月


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