FC2ブログ

風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

Entries

天災と人災(2)

政府は2011~16年度の6年間に東日本大震災復興関連予算で計30兆円を執行したそうだ。福島関連を除くと26兆円。これが昨年度までの天災に対するコスト。17年度を入れれば28-9兆円程度になるのだろう。
震災復興費

内容はがれき処理や被災者支援、災害公営住宅の建設、高台移転の宅地造成、復興道路・復興支援道路、防潮堤の建造、など超の付く多岐にわたる。昨日のNHKで、その結果である復興された町の様子やそこの人々の生活の実態が紹介されていたが、国に感謝する笑顔であふれていたわけではなく、住民の期待と国の施策との乖離が浮き立つような報道になっていた。

30兆円という金額は膨大なもの、復興の名のもとに相当な費用対効果の薄い投資、例えば防潮堤の建造や低地の地盛などにも膨大な予算が分配された。当時は民主党政権下、官僚が一見気の利いた案を提出すれが吟味することなく了承されたのだろう。そもそも地方の政治家や自治体の長や幹部と地元土建業はつうつうの仲。膨大な金が地元に落ちるわけで、その施策が有効か否かではなく、いかに理由のつく大金を地元に落とすかに鋭意努めていたとしてもおかしくない。コストの検証がいいかげんな落札案件、談合等も相当あったと考える方が合理的。

1兆円という金額はイメージしがたいが、100万円を100万人に配れる額。有効な使い方はいくらでもある。

それで思い出したのが2014年6月に書いた田老町の防潮堤に関する記事。田老町は巨大防潮堤を誇っていたが、津波はそれを超え、さらにダムのような完全に等高度の堤でなく両側が切れているので役に立たなかった。

田老町00

田老町1
田老町2

その時の記述。

・・・対策の方針は容易、全町民もしくは市民が標高40-50mの所に30分以内に逃げられるようにすればよい。この規模の町だとどこからでも500m程度に高台がある。数か所候補地を決め(例:赤丸)、そこに平坦な広場を作り、広い幅の舗装道路を建設する。30分あれば全住民が移動できるはずだ。老人や赤ちゃん対策には町で小型バスを数台用意しておけばよい。この点は運用の問題なのでどうにでもなる。広場は少し金をかけて公園にすれば、平時も活用できる。このコストは無用の防潮堤の1/10以下のコストでできるかもしれない。重要なのは、これによりいかなる想定外の事態が起きても犠牲者ゼロが恒久的に達成されることだ。

マップ田老

津波対策として各地で進行中なのが新防潮堤の建設。当然ながらある想定に基づいて高さが決められ、想定を超えると想定外だった、といっておしまい。防潮堤というのは自然と戦うという意思表示、役人の思い上がりも甚だしく、結果は見る前からわかっている。各レベルの議員や地元企業のためとは思うが、こんなものに税金が使われるのが腹立たしい。
関連記事
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

右サイドメニュー

検索フォーム

最新トラックバック