風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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スモールワールド

先月末にこんな新聞記事があった。

【台北=共同】台湾東部、宜蘭県蘇澳の海岸で見つかった防水ケース入りのデジタルカメラが、約240キロ離れた沖縄県・石垣島でダイビングをしていた日本人がなくしたものだったことが分かった。ケースは海藻や貝で覆われており、2年半かけて漂着したとみられる。(中略)カメラのメモリーカードには、石垣島とみられる風景や日本人とみられるダイバーが写っていた。最後の撮影日は2015年9月7日。FBに写真の一部を公開、日本語訳も付けて協力を求めたところ、投稿が1万回以上シェアされ、約12時間で落とし主と連絡がついた。
石垣島のカメラ

21世紀の科学として前世紀末に「複雑系の科学」が急速に注目された。その中に「ネットワークの科学」というものがある。世界は複雑だが、秩序なき複雑性のうちに意味ある単純性が見いだされるというもの。中でもスタンレー・ミルグラムの実験が有名で、世界中の人が六次の隔たりで繋がっていることを証明した。

これと同等の実験、というほどでもない簡単な小学生でもできる実験がある。ボタンが100個ある。このうち任意の2個を糸で結ぶ。紙の上に丸を書いて線ででたらめに結んでも同じ。紙の上に丸を書いて線ででたらめに結んでも同じ。

全てのボタンを相互に結ぶには99の階乗本の糸が必要になる。全てが結ばれれば、どこか1ヵ所引き上がればボタンはズルズルと全て引き上げられる。

さて実際にやってみると、でたらめにつなぐことによってはるかに少ない糸でボタンをほとんど引き上げることができる。100個のボタンのほとんどが実はつながっていることの証明だ。

上記の記事は、実はこのネットワークの科学の意図せぬ社会的大実験になっていた。そして台湾人と日本人だけという1億数千万人の世界で、12時間で見ず知らずの二人が繋がったという感動すべき結果。無駄になった1万本のルートはあるが、つながった1本では多分6次、すなわち伝言ゲームの6人目前後で落とし主に連絡が取れた可能性が高い。

こんなニュースに感動するってヘンかな?あなたは自分で思っているほど孤立していない。
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