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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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日本の幸福度

先日、NHKのニュースでも報じられたが、「日本の幸福度 58位に低下  国連19年版報告書、北欧諸国が上位独占」という記事が翌日の朝刊に掲載されていた。
【ニューヨーク=時事】国連が「国際幸福デー」に指定している20日、国別の幸福度ランキングをまとめた2019年版の報告書が公表された。最も幸せな国は2年連続でフィンランド、逆に最も不幸せな国は内戦下の南スーダンだった。日本は156カ国・地域中58位で、昨年の54位から順位を下げた。
報告書は各国の1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、寛容さなどを基準に16~18年の「幸福度」を数値化し、順位付けした。 


そもそもしあわせ感というものは極めて主観的なもの。それをいくつかの要素をもとに数値化することに違和感があったが、そういう客観的幸福度というものもあるのかな、と思っていた。が、国連の同報告書をを見てびっくり、信じられないかもしれないが赤で記した部分は事実と異なる。近年一部の新聞記者のお粗末さに気付いてはいたが、こういうあからさまな手抜き記事をみると、記事を書く時ぐらい原文に目を通せと言いたくなる。なぜなら仕事だから。

報告書のそのランキング部分の記述がこちら。わかりやすく書くと、「自分にとって最良の人生から最悪の人生の間を10段階に分けたとき、いま自分はどこに立っていると感じるか」という質問(キャントリルの梯子の質問)への回答によって、幸福度をランキングしたもの。すなわち完全な主観を国別に集計した結果であって、GDPも寛容さも無関係。国連でその点数の説明要素として7項目を選び、後付けで割り振ったに過ぎない。NHKのニュースで、日本社会において寄付行為はなじまないから仕方ないかと思ったのは間違いで、そんな要素は最初からランキングに全く関係なかった。
201903WHR3.png

同報告書、2019年版は136ページにのぼる製本すれば厚い資料、全7章からなり、ランキングが第2章の一部にすぎない。まるでランキングが全てのような印象があるが、それは日本人の非常識だった。


さて、ランキングの部分はこちら。図を見るといかにも数値化された要素の積み上げのように見えることから、記者が憶測で記事を書いたことがよくわかる、というかバレる。脚注に各要素の凡例があり、explained byと明記されていた。

結果は、新聞記事の通り4位まで北欧が独占。完璧な幸せに対して7.5以上の位置にあると多くの人が感じている。もう20年以上前になるが3位のノルウェーで4年間暮らしたので、これらの国で暮らすことの幸せ感というものが実感できる。日本は6弱。最良の人生と最低の人生の中間よりちょっといいかな、というレベル。日本人の多くは不幸せではないが幸せ感もそこそこという、二流国並みの実感ということだろう。
201903WHR5.png

地域別の幸福度の推移というデータも掲載されていた。西欧諸国の平均は統計開始以来6.5以上、東アジアと東南アジア諸国の平均は5.0-5.5の間、日本はアジアではいい方だが、先進国の中ではかなりさびしい国というのがよくわかる。

なんでそんな国になってしまったのか?
201903WHR2.png
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