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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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台風10号:日米欧の進路予測勝負

アメリカでは24時間Wether channelとかいう24時間気象情報だけを放映するテレビ局がある。出張中、観る番組がなくて徒然にチャンネルを回している時に見つけて驚いた。日本の有線にもあるのかもしれないが見たことはない。日本では気象情報を正確丁寧に放映するのはNHKだと思っていたが、実はTBSが気象情報の質や情報量において日本で一番優れていて、朝や昼のワイドショーでたっぷり時間をかけて放映している。ウェザーマップと提携しているらしく、社長の森さんが、マニアックに豊富にして詳細なデータや資料を以て熱く語っていて、気象ファンにとっては貴重なコーナー。

台風10号、孫一行が来日中でその進路は気になるところ。そのTBSで二三日前、森さんが日米欧三か国の気象機関による台風10号の進路予測について、いつものように熱く語っていた。熱帯低気圧が台風に変わって間もない時期でその進路の不確実性が大きい時期であるから正確な予測は不可能であるが、三か国のコンピューターの予測結果が大きく異なり印象に残った。その結果のイメージがこちら。
20190807台風10号

気象庁のコンピューターは、関東南岸に接近後東に向きを変え東方海上に去るという予測、米国のコンピューターは関東に上陸後やはり東方に。一方欧州のコンピューターは四国中国地方を串刺しにして北方へという毅然とした独自の予測だった。予測に際しての入力データ密度においては気象庁が勝るだろうから、当然ながら気象庁の勝ちとその時は思った。

しかし、今朝の気象庁のHPに掲載されていた台風10号の進路予測図、欧州の予測図をなぞるように四国に向かっていた。いまのところ、欧州のコンピューターの一人勝ちに終わる気配で、関東への影響は大きくなさそう。

なぜ?詳しいことはわからないので推測だが、全球モデルの数値モデルに大差はないと思われ、違いは入力データによる要素が大きそう。欧州の計算においては極東のデータ密度が低いためマクロな大気の流れを計算する。一方、気象庁の計算では日本付近の観測データ密度が大きく、そのためマクロな大気の流れ、すなわち太平洋高気圧の動きの予測に局所的な歪みが生じたのではないか?よく知っていればいるほど見方が近視眼的になり大局を見落とす、ということがコンピューターの計算においても現れるのかもしれない。マーフィーの法則にこんなのがあったことを思い出す。「難しい問題はバカにまかせろ、簡単に解決してくれる。」
20190809台風10号

今朝の台風9号と10号 20190809.jpg

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