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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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ライオンキング

昨日、孫たちを連れ新宿ピカデリーへ「ライオンキング」を観に行った。娘の予定もあって、時間の制約があり観たのはオリジナルの字幕版。4歳の長女に英語版でわかるかなと心配すると、難しい日本語はいずれわからないから英語でも同じと言われ夕方の回へ出かけた。

予想された通り1歳半の子は直ぐに飽きて騒ぎ始め、娘が連れ出した。幸い眠ってくれたとかでしばらくして戻ってきた。ミュージカルなので話は単純明快、裏切られるものは何もないのだが、やはり大人向けの話、話す内容が難しく、4歳2か月の上の子にはやはり無理。それでも興味ある場面には見入り、かなりもぞもぞしていることも多かったが、無駄口も開かず最後まで観てくれた。

Lion King1

さてこの映画、「超実写版」というよくわからない枕詞のつくCG映画。しかし、観れば納得、まるでNHKBSの「ワイルドライフ」を観ているように全てのシーンが完璧なまでにリアル。信じられないが、CGとはいえすべて人の手によって描かれているらしい。下記に引用したのがあるインタビューに対する制作者の答。
これまで私が制作した中でもっともテクノロジカルな映画ですが、そこには最も人間的な芸術性があります。このような映像を作り出すのはコンピューターではありません。コンピューターはこのような映像を作るツールを与えますが、伝統的な訓練を受け、光や影、動物の動きを理解するアーティストが必要です。一枚一枚が手描きです。撮影はありません。ですから全てが、草の葉の一枚一枚、木の葉の一枚一枚、あらゆる山、あらゆる環境、あらゆる動きが、アーティストによって描かれているのです。

デジタルだからコンピューターエンジニアが卓上で作るものと思っていたが、コンピューター上で作業するとはいえ、かなりアナログ的に作られているようだ。VFX(視覚効果)制作会社MPCの親会社であるTechnicolorが、”Fun Facts”としていくつかの映画製作の実情を公開していたので一部紹介する。読めばわかるが見にくかろうということで和訳。
Lion King3

1.ケニアへ6人のカメラマンと4人のビデオカメラマンでロケに。総走行距離数18000km。撮影した写真は24万枚。

2.30ヵ国から130名のアニメーターが制作にあたったとある。しかし、これは誤解を生む記述。MPCからは、というのが実態だろう。この映画、どのくらいの人が携わったのかと興味があったので、エンドロールをずっと眺めた。ぎっしりと人名の詰まった画面が延々とスクロールされていく。VFK関係と覆われる部分は、例えば動画、背景、効果等々と細分化され、各パートにチーフアーティストが数十人並びその後にその10倍ぐらいの人命が並ぶ。明らかに1000名を超える「アーティスト」と呼ばれる人が参画していた。

3.総関係者1250名というのも同じ、下請け、孫請け等を入れると2000人規模で作られた映画だと思われる。

いずれにしろ凄いものを見せてもらった。まるでアメリカの底力を見せつけられた思い。
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