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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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開戦前の世界

昨日の記事は、ミッドウェー開戦に大敗を喫し、日本が破滅的な状況に直面してからの話。このような危機的状況にあっては過去の経緯もいきさつも無関係に、現状を冷静に分析判断し、短期的将来予測をできる人間が多数派を締めれば、国民の被害は最小限だったはずというのが主旨。

一方、開戦そのものについては話は別、短絡的に非難はしないし、かといって肯定するわけでもない。この機に開戦についても見解を記しておく。

また簡単に開戦前までの歴史を簡単に記しておく。
・1989年:大日本帝国憲法発布
・1894年:日清戦争
・1904年:日露戦争
・1910年:日韓併合
・1921年:日英同盟破棄
・1931年:満州事変
・1933年:国際連盟脱退
・1941年:太平洋戦争開戦

太平洋戦争について語られるとき、開戦前の世界情勢については事細かに語られるが、もっと大きな目で世界が眺められることがないような気がする。専門家ばかりだから詳細に目がいってしまうからだろう。実は19世紀末から20世紀の初頭は帝国主義の時代だった。日本は明治から無条件降伏するまで日本帝国、憲法にもそう明記している。そして日本だけでなく、世界の多くを列強諸国が帝国主義をもって支配している時代だった。日本は一周も二周も遅れてきた後発者だった。そのような世界において、日本が大東亜共栄圏という未来を描くのは必然であったようにも見える。ミクロネシア諸島に見るように、中国と韓国を除けば日本の支配は好感をもって受け入れられている。歴史にもしはないが、大東亜共栄圏、中国と韓国を外せばけっこううまくいっていたのかもしれない。

話を戻して、当時の帝国主義の実態の良い例がアフリカ、第二次世界大戦終了時に独立していたのは、エチオピア、リベリア、南アフリカ、エジプトの4か国だけ、戦前は全て欧州列強の植民地だった。
1945アフリカ

東南アジアも同様、独立国はタイと中華民国の二つにすぎず、イギリス、フランス、オランダ、そしてアメリカの植民地だった。連合国側は日本の前にこれら諸国を侵略、植民地として支配していた。日本が日露戦争に大勝した状況で、日本がその列強の中の一員となろうとしたのは、その時代においては当然だったように思える。一方、なわばりに新参者が入ってくるのはその時の支配者にとって歓迎されるわけではない。上記の簡単な年表を見るだけでもそれがわかるだろう。どこかアフリカの動物たちの縄張り争いに似ている。
1945東南アジア

記しておきたかったのはここまで。日本が既列強諸国の下でいい子にしていた方がいいのか、やはり戦わねばいけなかったのかはわからない。

ただ、日本を連合国側は徹底的に潰したが、実は自分たちも同類だったことに気付いたので、アフリカや東南アジアの国々が独立することができたのだと思っている。
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