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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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「地球温暖化」という言葉を聴く度に

先日、日経新聞に「気候危機 世界経済に打撃 」という見出しで大きな特集が組まれていた。「世界で記録的な猛暑が続いている。6、7月の気温は史上最高となり、欧州各地でセ氏40度を超え記録を更新した。北極圏では氷河の融解や山火事が相次ぐ。」と始まり、今年の世界各地の極端な猛暑の模様が紹介されていた。その時の資料の一つがこちら。この百年ほどの間、ほぼ単調に世界平均の気温は上がっている。7月のデータだが、他の月も傾向は同じだろう。
201908207月の気温

北極に触れられていたので、久しぶりに北極海の海氷の現状を覗く。4年前に北極海に関する調査報告書をまとめる機会があり、おかげで北極海に関してはその時はちょっとした専門家だった。まず、北極の氷の現在の状況。見慣れない地図だが、地球を北極上空から眺めるとこんな感じ、左下に北海道が、左上部にスカンジナビア半島が、右半分にはグリーンランドやアラスカが見える。図のカラフルな部分が氷の厚さで、赤い部分で約5メートルほど、意外と薄い。
8月29日現在 20190829海氷厚

この図だけではだからどうしたと言いたくなるだろうが、ポイントは海氷面積。12月から北極海は氷で埋まり3月にかけて最大となる一方、9月にかけて氷が溶け最小となる。一番暑い7月や8月ではなく月中旬。下図はその海氷面積の日変化を長期にわたって示したもの。1980年代から一貫して9月中旬の年間最小海氷面積は縮小を続けていることがわかる。過去最少は2012年で、今年は2007年の2位の記録と競り合っている所(赤が2019、緑が2007)。

20190829北極海

と、地球温暖化は否定しようのない事実だが、その原因がCO2が主因かどうかというと疑問。これについては2年前に「地球温暖化を語る前の基礎知識」という記事に記した→こちら

長いので記事そのものは引用しないが、そこで示した過去80万年の南極の気温変化だけを再掲載しておく。寒冷化と温暖化がほぼ規則的に繰り返していることがわかるだろう。記事は「温暖化対策」とはデメリットによる被害を最小化する方向に知恵を絞ること」と結んでいたが、今もその見解は変わらないし、G7もその程度の見識を持っていたら世界は救われるだろうにと思う次第。
Ice Age QA(1)

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