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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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長野吟行2019 (4)

昨日の朝の美ヶ原の濃霧、帰宅後当時の天気図をみると、停滞前線が本州の真ん中を横切っており雨が降らなかったのが不思議なぐらい、むしろ濃い霧のおかげで想定外の風景に出合えて幸運だった。昼前には霧も晴れたので一粒で二度美味しい天気。
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句会を終え記念撮影の後、三時前に山本小屋を出発、今日の宿へ。美ヶ原から東へ伸びる分水嶺の北側に小沢根川の流れる深い谷があり、国道から8キロほど谷を遡ったところにある岳の湯「雲渓荘」。美ヶ原の北側にはたくさんの有名温泉があるが、有名どころはいずれも温泉街をなすところが多い。その手の温泉は商業臭するから嫌い、地図を丹念に探すして岳の湯を発見した。

集落は谷の入り口だけで、すぐに鬱蒼とした深い谷道を行く。これは秘湯だねと話しつ着いてみれば,秘湯の風情とは程遠い立派な旅館。大きな浴槽は23時間かけ流し、食事は普通の旅館定食だが宿代は9000円弱とお得感十分。合い客は若い夫婦一組と単身の中年男性二組だけだった。

9月4日朝撮影 20190904-1.jpg 

朝食後、早々に霧の中を安曇野へ向け出発。三人のなかの一人が安曇野に行ったことがないというのが安曇野訪問の動機。
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安曇野に入ると「田んぼアート」の幟が目についたので車をPへ。道路沿いに木造ではあるが一時的な造りの展望台があってそこから田んぼアートを望むことができる。入場料300円。ここは一応名称があって「安曇野スイス村」というらしい。営業努力は認めるものの300円は高い、というのが全員共通の感想。9月1日現在の訪問者は5万人と誇らしげに書いてあった。
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早々に引き上げ「大王わさび農場」へ。安曇野の目玉としてここを選定した。
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わさびは強い光を嫌うので、夏の間は黒い遮光布でわさび田を覆うらしい。以前訪れたのは秋だったのだろう、記憶に全くなかった。
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黒い遮光布で全面的に覆われたわさび田は異様にして必見。農場内はあちこちが工事中で立ち入り禁止だった。
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続いて第二の目的地の「安曇野ちひろ美術館」。確か今年、荻窪の「ちひろ美術館」を訪れた。ちひろの自宅の一角に建てられた美術館で、ちひろのオリジナルの絵が初期から晩年まで網羅されており、特に晩年の絵が感動的だった。その姉妹館がこちら、荻窪が1977年開設、安曇野は1997年開設。大きな公園になっており、駐車場正面に見える建物の傍に車を止めるとそれはトイレだったという情けない始まり。
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全部で5つの展示室があり、第一展示室が「アンデルセンの世界」と題して初期の紙芝居や60年代のロシア北欧旅行のスケッチ、60年代のア多々のンデルセン童話絵本の原画がびっしり展示されていて感動的。すごいね、といいつつ第二展示室以降は写真や資料の展示、345の展示室は世界の画家、ということで原画は一室だけだった。
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せっかくなので60年代初版第一刷の偕成社の「にんぎょひめ」と「あかいくつ」を購入。画集としてもすばらしい。10月にシンガポールに行くので、孫へのお土産、幼児は何回も同じ話を読んでもらうことになり、この絵は一生記憶に残るはず。両方とも刷数は60を超えていた。
ミュージアムショップ 20190904-15.jpg

もう一冊、目についたのが「ちひろの絵のひみつ」ちひろ美術館・編、講談社。半分が水彩画の技法になっている。今年の秋は水彩画をはじめようかな。
ちひろの絵のひみつ



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