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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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つづり方教室

先日、「経済学者につづり方教室を」というタイトルのコラムがあり、目を引いた。「夏休みも終わってしまうが、経済学者や経済官僚はつづり方教室にでも通ったら、と思うことがしばしばある。」という書き出しで、不明瞭な経済用語を無神経に使う専門家に苦言を呈したもの。
8月29日 日経朝刊 つづり方教室

以前より、新聞記事やテレビのニュースでもマスメディアとしては不適切な表現を散見し、その度に不快感を感じていた。この機に新聞テレビについて記そうと思ったものの、具体例を思いつかなかったため、記事の執筆を放置していた。不幸にして京急の衝突事故が起き、新聞とテレビでその実例があったので記録しておく。

まず、昨日の日経新聞の夕刊から。
「・・・事故ではトラックの本橋道雄運転手(67)が死亡し、乗客ら35人が負傷した。神奈川県警はトラックの立ち往生が事故の原因となったとみて、本橋運転手が勤務していた千葉県香取市の運送会社を自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで家宅捜索した。」普通の人にとっては何も違和感のない表現なのかもしれない。しかし、チコちゃんと私は違う。事故の原因はは5歳児がみてもトラックの立ち往生。「事故の原因となったとみる」必要は全くない。

ちなみに添削例、「神奈川県警は立ち往生したトラックの本橋運転手の勤務していた・・・」とすればよい。

次にテレビ。NHKのニュースでアナウンサーがこんな記事を読まされていた。
「・・・神奈川県警はトラックの運転手が高速道路に戻ろうとした可能性があるとみて詳しく運転経路を・・・」このアナウンスの前に、正規の経路は一般道をUターンして高速道路に入るのだが、この運転手はUターンしないで右折してしまい元の一般道に戻ろうととして事故になったことが説明されていた。この文における可能性の使い方だと、いくつかの動機のうちの一つとして高速道路に戻るというケースもありうる、という論理構成になっている。やはり5歳児でも道を間違えたので戻ろうとし、パニクって事故となったことぐらい自明であり、他のケースに言及する必要はない。詳しい経路は既に判明しており、添削は不要でこの一文を削除。

いつから日本人はこういう表現をするようになったのだろう?昔からそうだったが気がつかなかったのか、最近のマスメディアの人達の日本語力もしくは論理的思考能力の低下が著しいのか、それとも・・・。
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