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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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ジンバブエいじめ

先日こんな記事が掲載されていた。他紙は知らないが日経新聞では三段抜きの記事。ムガベって誰?というのが世間の標準的認識だろう。
9月7日の朝刊から 201909ムガベ死去

イスタンブール=木寺もも子記者の記事はこう始まる。 
ジンバブエのロバート・ムガベ前大統領が死去した。95歳だった。(中略)37年にわたって実権を握ったが、白人敵視政策や強権支配で国際的に孤立し、事実上の軍の蜂起で2017年に失脚した。アフリカの長期独裁政権の象徴的な指導者として知られた。

そうか、悪人だったのね、という印象操作の後、一応事実としてジンバブエの歴史を簡単に記してこう続く。
ムガベ氏は白人支配からの黒人解放闘争を主導し、1980年に英国からの独立を勝ち取った英雄だった。同年に首相、87年に大統領に就任し、経済成長や教育・医療の向上を実現すると、一時は「ジンバブエの奇跡」と呼ばれた。その後は強権的な姿勢を強めた。2000年代には白人地主の土地の強制収用を進め、欧米から経済制裁を受けるなどして経済が混乱した。08年には一時5000億%という天文学的なハイパーインフレを招いた。制裁は今もジンバブエの経済を苦しめる。

ジンバブエにつては2016年3月に詳しい記事を書いた。ムガベ大統領が国賓として来日し、天皇皇后両陛下と面談している。本当の悪人だったらあり得ないだろう。→こちら

問題は赤字の部分。「白人地主の土地の強制収用を進め」とさりげなく書かれているが、上記のブログに記したように、実態は宗主国である英国人所有の大農場の強制収用を政策化し、協同農場で働く黒人農民に再分配したもの。これに怒った英国が経済制裁を企図、ジンバブエとは何の利害関係もない欧米諸国もジンバブエに味方しても利益がないので英国に同調、国際的な経済制裁が長期に続いている。木村記者はムガベ氏を悪人として記しているが、その帰結として、国民は今も苦しめられているというのが新聞が書くべき真実の姿。一言で言えば、英国主導によるジンバブエいじめ。こんな国に紳士面はされたくないし、一方紳士の実態とはそんなものなのかもしれない。

こんなことを堂々と書けるのも2008年に同国へ家族旅行をしたおかげ。その時に1ドルで買った1000億ドル札。この時の模様を2014年に書いていた→こちら
1000憶ドル札




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