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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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ノルウェーサーモン

回転ずしのネタで最も人気があるのはサーモンらしい。30年ほど昔、ノルウェーのプロジェクトの担当となり、同国への出張が頻繁になると、お土産にいつもスモークサーモンを買ってきた。その頃は確かにこんなおいしものがあるなんて、という認識だった。が、その後4年間駐在したこともあって、あの若いサケ独特の油の匂いが鼻につくようになり、今では自ら好んで食べることは無くなった。駐在時、ノルウェー中部の沿岸部に旅行に行った時にサーモンの養殖場を訪れたことがある。意外なほど小さな円形の生簀だった。
ノルウェーサーモン

昨日、ノルウェー水産物審議会マネージングディレクター氏のインタビュー記事が掲載されていた。今やノルウェーは年間約90万トン、生産量の95%を輸出するまでの成長産業だそうだ。なぜそこまで成長できたかという問いに対する答が興味深い。なるほど国家戦略として投資している。そのためか給料が良いので人材も集まるというプラスのスパイラル。

「ノルウェーの海洋面積は日本の半分で人口も少ない。そこで最新設備を搭載した漁船やいけす、自動給餌機、鮮度を保つ物流施設などに国家戦略として投資している。給料がよいので、人材も技術開発、医療系など多様な分野から若者が集まってくる。大学で5~6年学ぶ専門医の『フィッシュドクター』は人気の職業の1つだ。最先端の技術と人材が漁業の成長を支えている」

日本の漁師の数は減少傾向で、沿岸漁業者の平均年収は240万円ほどだそうだが、その結果もあって、ノルウェーでは現在、養殖業の現場担当者でその3倍、天然魚の漁業で3~4倍はもらっているという。

今の日本で国会、新聞、テレビで最も熱いトピックは安倍首相の桜を見る会の話。昨年、国会、新聞、テレビは森友学園や加計学園の問題に明け暮れていたことを思い出す。

結果は加計学園問題に関し加戸前愛媛県知事が国会の証人喚問で証言した翌日から、新聞もテレビも黙ってしまい知らん顔。氏の、マスコミの質問に同じ答えをしてきたにもかかわらずどこも取り上げてくれなかった、との発言が全国放送で流れた。それがこの問題の半年にわたる騒ぎの本質だった。このブログでも、野党議員はもっとそれぞれやるべきことがあるだろうと何回書いたことか。

ノルウェーサーモンサーモン記事を見て、この国の新聞、テレビ、野党は、改めて自分がなすべきことの認識能力に著しく欠けていると思った。情けないを通り越し、先進国の中において日本が多くの指標において劣後している現状も仕方ないとあきらめの境地。 ちょっと脱線でした。

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