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2020.02/13 [Thu]
「意味のない質問だ」
昨夜のNHKニュースで、安倍首相が、野党の質問が終わった後「意味のない質問だよ」ヤジを飛ばし、審議が一時中断する場面があったと流された。その後、首相のコメントも流されたので一応公平性は保たれていたが、所詮ニュースとあって詳細は不明。朝刊を期待したが、まともに取り扱われることはなく、今日の夕刊になって多少詳しい記事が掲載されていた。NHKニュースとほぼ同じで、まるごとその部分を引用すると、
首相は12日の衆院予算委で立民の辻元清美幹事長代行の質問が終わった後「意味のない質問だよ」と発言。野党が反発し、審議が一時中断した。首相はその後の答弁で「辻元氏が質問でなく、罵詈(ばり)雑言の連続だった。私に反論する機会を与えなかった。テレビの前で。それであまりにもこんなやり取りでは無意味だと申し上げた」と述べた。
正確にはこう述べている。辻元氏の発言は、論理的構成を欠いたお粗末な印象操作に終始していた感が強く、そう言いたくなる気持ちもよくわかる。
「あの、(質問の)最後のところでですね、ずっと辻元委員が私に質問ではなくて、ずっと、私から言わせれば罵詈雑言の連続だったわけですよ。頭から腐ると、腐ってる本体が私であると、ずっとこれを言い続けたわけですよね、政策に関わりなく。私に反論という反論する機会を与えられずに、延々とそれを繰り返された。私の目の前で、テレビつきで、ですね。それで終えられたんで、終えられたあとですね、それで、こんなやりとりは無意味じゃないか、ということを申し上げたわけでありますが、それは当然、そう思うじゃないですか。相互のやりとりがあって...ここで一方的に罵る、ここは質疑の場であってですね、一方的に罵る場なんですか?私はそうだとは思いませんよ。やっぱりそれでは質疑が無意味になる。私はそれでは質疑が無意味になってしまうと、こう思ったから、これじゃあ無意味じゃないかと、こう申し上げたわけであります」
では、辻本氏の質問とはどのようなものだったのか?YouTubeを観てみる。全部で53分と長いが、40分目ぐらいからがこの度の顛末の肝。
→こちら
全体を見れば実際の質疑応答の実態がわかるが、速記録があったので貼っておく。新聞では絶対にわからない不都合な真実。辻元氏は質問全体の後半で、和泉首相補佐官と厚労省の大坪審議官による海外出張時の「コネクティングルーム宿泊」問題(週刊文春が報じ、外務省が10日の衆院予算委で事実と認めた)を取り上げた。出張翌日に西日本で台風のおおきな被害があったとかで、新聞をかざし死者数等正確な被害の数字を示していた。出張は事前に日程が決められもので、台風被害とは無関係、典型的な印象操作。その後公私混同させない姿勢を示すべきだ、と安倍首相に迫っていた(安倍首相や菅義偉官房長官は「公務」だったとの認識を示し、辻元氏の求めには応じず)。続いて、最後の質問に立った場面では次のように述べた。この部分が、上記安倍首相のコメントの背景になる。
「今回は加計学園の渦中の人(編注:和泉首相補佐官)でしたけどね、森友(学園)疑惑も同じ構図なんですよ。真実を知り得る中核にいた人たちは、みんな出世してるんですよ。(当時の財務省の)佐川(宣寿)理財局長は国税長官、ほとぼりが冷めたらですね、中村(稔・理財局)総務課長もイギリス公使に栄転じゃないですか。普通は処分される人なんですよ。
そして今度、加計疑惑の和泉補佐官には何も言うこともできない、すくんでますよね。こんな事、普通の会社だったら『ちょっと来い』と、『お前らはもうダメだ』とやるじゃないですか。結局はですね、口封じだと思われますよ、言えないんですよ、弱み握られているから、そう思われたって仕方がないじゃないですか。だから私は総理のためにもですね、そんなことはないと、仰るんだったら、はっきりとけじめを付けろと言ってるわけです。
総理、最後に申し上げます。鯛は頭から腐るという言葉、ご存知ですか。これはですね、英語とかロシア語でもあるんですよ、死んだ魚の鮮度は魚の頭の状態から判断できる、従って社会、国、企業などの上層部が腐敗していると、残りもすぐに腐っていく。総理が桜とか加計とか森友とか疑惑まみれと言われているから、それに引きずられるように官僚の示しがつかない。私ね、官僚のみなさん、可哀想です。心痛めてる官僚の方、たくさんいると思いますよ。今回(和泉補佐官に関する問題)も見るに見かねて(編注:メディアへの情報提供は)内部からじゃないかな、というぐらい心配しています。子供の教育にも悪いです。長期政権だからじゃないですよ、最初からやってるんですから。桜を見る会も、森友だって総理大臣になる前から講演に行こうとしてた。
まあですね、ここまで来たら原因は鯛の頭、頭を変えるしかないんじゃないですか。私は今日、総理がしっかりけじめをつけると仰ったら、ここまで言うつもりはなかったです。まあ、『私の手で憲法改正を成し遂げたい』と、総理の手で成し遂げることは、そろそろ総理自身の幕引きだということを申し上げて終わります」
この後、安倍首相による先のやじ発言に続く。
この人、加計学園問題に関しては加戸守行前愛媛県知事の国会での証人喚問の話を覚えていないらしい。論理的に支離滅裂で、あることないことをコラージュしての印象操作、こんな知性と品格に欠ける人間を選んだ有権者には責任を取ってもらって彼女の歳費を全て支払ってもらいたいぐらい。なぜなら私の税金が彼女を養うのに使われているから。ちなみに大阪10区選出だった。
首相は12日の衆院予算委で立民の辻元清美幹事長代行の質問が終わった後「意味のない質問だよ」と発言。野党が反発し、審議が一時中断した。首相はその後の答弁で「辻元氏が質問でなく、罵詈(ばり)雑言の連続だった。私に反論する機会を与えなかった。テレビの前で。それであまりにもこんなやり取りでは無意味だと申し上げた」と述べた。
正確にはこう述べている。辻元氏の発言は、論理的構成を欠いたお粗末な印象操作に終始していた感が強く、そう言いたくなる気持ちもよくわかる。
「あの、(質問の)最後のところでですね、ずっと辻元委員が私に質問ではなくて、ずっと、私から言わせれば罵詈雑言の連続だったわけですよ。頭から腐ると、腐ってる本体が私であると、ずっとこれを言い続けたわけですよね、政策に関わりなく。私に反論という反論する機会を与えられずに、延々とそれを繰り返された。私の目の前で、テレビつきで、ですね。それで終えられたんで、終えられたあとですね、それで、こんなやりとりは無意味じゃないか、ということを申し上げたわけでありますが、それは当然、そう思うじゃないですか。相互のやりとりがあって...ここで一方的に罵る、ここは質疑の場であってですね、一方的に罵る場なんですか?私はそうだとは思いませんよ。やっぱりそれでは質疑が無意味になる。私はそれでは質疑が無意味になってしまうと、こう思ったから、これじゃあ無意味じゃないかと、こう申し上げたわけであります」
では、辻本氏の質問とはどのようなものだったのか?YouTubeを観てみる。全部で53分と長いが、40分目ぐらいからがこの度の顛末の肝。
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全体を見れば実際の質疑応答の実態がわかるが、速記録があったので貼っておく。新聞では絶対にわからない不都合な真実。辻元氏は質問全体の後半で、和泉首相補佐官と厚労省の大坪審議官による海外出張時の「コネクティングルーム宿泊」問題(週刊文春が報じ、外務省が10日の衆院予算委で事実と認めた)を取り上げた。出張翌日に西日本で台風のおおきな被害があったとかで、新聞をかざし死者数等正確な被害の数字を示していた。出張は事前に日程が決められもので、台風被害とは無関係、典型的な印象操作。その後公私混同させない姿勢を示すべきだ、と安倍首相に迫っていた(安倍首相や菅義偉官房長官は「公務」だったとの認識を示し、辻元氏の求めには応じず)。続いて、最後の質問に立った場面では次のように述べた。この部分が、上記安倍首相のコメントの背景になる。
「今回は加計学園の渦中の人(編注:和泉首相補佐官)でしたけどね、森友(学園)疑惑も同じ構図なんですよ。真実を知り得る中核にいた人たちは、みんな出世してるんですよ。(当時の財務省の)佐川(宣寿)理財局長は国税長官、ほとぼりが冷めたらですね、中村(稔・理財局)総務課長もイギリス公使に栄転じゃないですか。普通は処分される人なんですよ。
そして今度、加計疑惑の和泉補佐官には何も言うこともできない、すくんでますよね。こんな事、普通の会社だったら『ちょっと来い』と、『お前らはもうダメだ』とやるじゃないですか。結局はですね、口封じだと思われますよ、言えないんですよ、弱み握られているから、そう思われたって仕方がないじゃないですか。だから私は総理のためにもですね、そんなことはないと、仰るんだったら、はっきりとけじめを付けろと言ってるわけです。
総理、最後に申し上げます。鯛は頭から腐るという言葉、ご存知ですか。これはですね、英語とかロシア語でもあるんですよ、死んだ魚の鮮度は魚の頭の状態から判断できる、従って社会、国、企業などの上層部が腐敗していると、残りもすぐに腐っていく。総理が桜とか加計とか森友とか疑惑まみれと言われているから、それに引きずられるように官僚の示しがつかない。私ね、官僚のみなさん、可哀想です。心痛めてる官僚の方、たくさんいると思いますよ。今回(和泉補佐官に関する問題)も見るに見かねて(編注:メディアへの情報提供は)内部からじゃないかな、というぐらい心配しています。子供の教育にも悪いです。長期政権だからじゃないですよ、最初からやってるんですから。桜を見る会も、森友だって総理大臣になる前から講演に行こうとしてた。
まあですね、ここまで来たら原因は鯛の頭、頭を変えるしかないんじゃないですか。私は今日、総理がしっかりけじめをつけると仰ったら、ここまで言うつもりはなかったです。まあ、『私の手で憲法改正を成し遂げたい』と、総理の手で成し遂げることは、そろそろ総理自身の幕引きだということを申し上げて終わります」
この後、安倍首相による先のやじ発言に続く。
この人、加計学園問題に関しては加戸守行前愛媛県知事の国会での証人喚問の話を覚えていないらしい。論理的に支離滅裂で、あることないことをコラージュしての印象操作、こんな知性と品格に欠ける人間を選んだ有権者には責任を取ってもらって彼女の歳費を全て支払ってもらいたいぐらい。なぜなら私の税金が彼女を養うのに使われているから。ちなみに大阪10区選出だった。
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