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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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長生きという憂鬱

先日、こんな雑誌広告が出ていて目に留まった。曰く「長生きという憂鬱」となかなかオシャレな見出し。
20200217日経ビジネス

買う気はさらさらないが、その中の小見出しが興味深かった。政府の親切な方針で、生涯現役が今や大勢をしめ、65歳以下で仕事を辞める人は全体の2割以下という時勢である。働き続ける人の動機は様々で、それを詮索も揶揄もしないが、その理想と現実が簡潔にまとめられていた。それらを書き出すとこんな感じ。

<生涯現役>
・理想:90代も!仕事で輝くスーパーシニア
・現実:シニアへの現場の本音「正直、足手まとい」
<シニア起業>
・理想:元エンジニアのピザ店が大繁盛する理由
・現実:半数が慢性赤字。退職金失う末路も
<趣味三昧>
・理想:米アップルも認めた80代クリエーター
・現実:「カルチャースクールカースト」で挫折

「理想」に続く記述はよくある記事の見出しの例、それらの記事は嘘でも作り事でもなく事実だと思う。しかし、全体を俯瞰すると、「仕事で輝くスーパーシニア」という成功した人は多分1割にも満たずせいぜい数%というのが実態だろう。「現実」にある現「場の本音「正直、足手まとい」」はリアリティがありすぎる。そうはいっても「現実」に当てはまる人は、多いとはいえやはり3-4割なのではないか。

これらの記事で特に興味を引いたのが<趣味三昧>の現実にある「「カルチャースクールカースト」で挫折」という記述。何のことかわからなかったが、何か始めようと思ってカルチャースクールに行くと、そこには習熟した人とそうでない人の歴然とした差が必然的に存在し、嫌気がさして続けられないということかと想像する。

俳句や碁やスキーにゴルフ等々といろいろやっているが、いずれも幸いにしてトップクラスではないものの下位レベルでもないので、そんなことを考えたこともなかった。参加している句会の後の飲み会では、俳句のはの字も出ないことがほとんどで、参加者は何のストレスも感じていないと思う。碁会も同様。何の世界でも差があるのは当然だが、それを意識させる人達もいれば、いない人たちもずっと多い。多くの趣味の世界では、価値観が趣味を通じて多かれ少なかれ共通なので、けっこう楽しい人生が開けるのではというのが長年の経験の結論である。今日は楽しい句会の帰りだった。
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