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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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「名もなき生涯」

久しぶりに劇場での映画に行った。毎週金曜の夕刊に「シネマ万華鏡」という映画評価欄があり、とりあえず目を通している。どれを観ようかな、ではなくなんとなく読むだけなので、ほとんど記憶に残らないし、めったに行ってみようかな、という映画にも出会わない。そんな中、行く気にさせてもらった稀な映画評がこれ、「名もなき生涯」。上映しているのは都内では3館だけ。新聞で大きく取り上げられていたし、五つ星の評価だし、上映館も限られるので満席かと思ったが、妻がTOHOシネマズシャンテに電話して予約するとあっさり席が取れた。4階のホールで定員は約220名にもかかわらず、客は5割ほどの入りだった。こういう映画に反応するのは変人の部類なのだろう。
2月21日(金)夕刊から 名もなき生涯

この映画、同日の他の紙面にも広告が掲載されていた。この広告も観に行こうと思った動機のひとつ。
名もなき生涯2

舞台の前半はオーストリアの山の中の貧しい農村。まるで「サウンドオブミュージック」の風景のようだがそんなのどかな雰囲気はなく、ポツンポツンとしたセリフと人の動きと風景で物語が進んでいく。主人公が徴兵される駅の場面では、バッハの「ロ短調ミサ曲」が滔々と流れ・・・、と書くと映画の雰囲気はわかるかな。

ただ五つ星とあってそれなりの映画ではあったが、主人公への共感が出来かねる部分が大きく、万人に薦められる映画ではないかもしれない。物語は実話だそうだ。

映画評論家の村山 匡一郎の評の最後の文節をコピペしておく。お暇な方はどうぞ。2時間55分の大作です。
映画はフランツが自らの信念を貫き通す姿を描く。テレンス・マリック監督の演出は、出来事の劇化に焦点を当てることなく、主人公たちの歳月を通した短いエピソードをつなぎつつ、会話や独白による感情表出から巧みに物語を浮き上がらせて、奥行き豊かな世界を生み出している。
★★★★★


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