マスクの効用

まだ賞味期限内でもありアップし忘れていたので遅ればせながら公開、記事は3月2日に書いたもの。

コロナウイルス騒動、実際の脅威はともかくこれだけ世界的な規模に感染が拡大すると、身の回りにも少なからぬ影響がある。3月の前半だけで句会が4つ中止になった。うち一つは水戸での泊りがけの吟行句会、前泊だけでもと明日から出かける予定だったが、メンバーの一人が発熱したためこれも中止となった。土曜日には元の会社のゴルフコンペが予定されていたが、これもあえなく中止。

日本では、マスクが手に入らない状態で、病院から持ちだして転売した女が逮捕された。マスクを買おうとも思っていないのでマスクの在庫切れに関しては何の影響も感じないが、今日の朝刊が味わい深かったのでメモ。

安倍さんが、昨日、マスクを国が買い取り、緊急事態宣言発令中の北海道に供給すると表明した。一方同じ朝刊に、WHOが「予防目的のマスクは不要」と公表したとの記事が出ていた。記事の記載はせきやくしゃみといった症状がない人は予防目的で学校や駅、商業施設など公共の場でマスクを着用する必要はないとして、供給不足に拍車を掛けないためにも過度の使用を控えるよう呼び掛けた。というもの。
　

同じく本日のBloombergのHPにはこんな記事が。米厚生省公衆衛生局のアダムス長官は市民の新型コロナウイルス感染予防にマスクは有効でないとして、「購入をやめるよう」ツイッターで呼び掛けたそうだ。


インフルエンザの主たる感染経路が経口感染であることが判明したのはだいぶ前のこと。まともな媒体はどこでも、健康な人の予防方法は手を洗うことと、と記している。先のアダムス長官も「あなたと地域を守る最善の方法は、体調不良時は自宅にとどまること、せっけんや水で手を洗うといった日常の予防的な行動だ」と付記している。

昔、妻にマスクなんてウイルスの大きさに比べたら粗すぎるので役に立たないよね、と言ったことがある。しかし、人間は手で鼻や口を無意識で触る癖があるので、マスクをしていると直接指が鼻や口に触れないので、それなりの効果があると説得された。なるほどであるが、やはり手をこまめに洗えば問題は解決する。そんな経緯もあって今は外でトイレに行った時は石鹸で丁寧に手を洗うようにしている。

だからマスク不足になるほど多くの人がマスクをして街を歩いている姿を見ると（以下自己検閲）。いずれにしろ国がマスクを買い上げて供給すべき問題には思えない。