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2020.04/17 [Fri]
40万人死亡!、???
一昨日の15日、こんな記事が大きな見出しで掲載されていて思わず?????北大の西浦という教授が試算した結果だそうだ。この教授、月初に右の図のような試算を発表し、できの悪い学生でもう少しましな図をスタディをするだろうにと呆れたので記憶に残っていた。
新型コロナウイルスの感染拡大で、人と人との接触を減らすなどの対策を全く取らない場合、国内では重篤患者が約85万人に上り、半数が亡くなる恐れがあるとの試算を厚生労働省のクラスター(感染者の集団)対策班が15日、公表した。(中略)試算では対策をしなかった場合、重篤患者の49%が死亡すると予測。(以下略)

この推計、コロナの感染状況を全く反映していない数字をいじっただけの代物、数字に意味がない。対象を明記していないので日本国内の話だろう、厚生労働省だから。同省の本日のHPによれば、「入院治療を有する者」7388名のうち、「人工呼吸又は集中治療室に入院している者」は193名と2.6%、一方死亡者数は136名。なお後で述べるNHKの統計では、重症者が2.0%で、死亡率も2.0%。大きな差はない。
記事の重篤患者が厚生省の分類と同じだとすると、85万人の重篤者であれば、感染者は3000万人に上るという推計になる。少なくともオーダーとしては1000万人レベル。
気を取り直して、現在のコロナウイルスの感染状況を見てみる。WHOが機能していないので、ジョンズ・ホプキンズ大学のHPから。今日のトップページ、新たに14.4万人の感染者が確認され、感染者の累計は216万人。

当前ながら推移を示すグラフが同ページに示されている。これにイメージとしての日本の累積感染者の推移を示した。これまで何回か繰り返した通り、日本の感染者は極めて少ないし、増加率も異常に小さい。2月中旬の恒常的に感染が確認された時から2か月が経過しているにもかかわらず、日本ではまだ1万に満たないというのが実態である。
冒頭の西浦某氏の右図を見てほしい。流行対策なしだと一月ちょっとで新規感染者が1万人を超えるとなっている。実態は2か月間でかつ累積が1万未満、呆れた訳がわかるだろう。4月初めに公表したものである。

ついでに、世界の新規感染者推移を示しておく。見かけ上10数万人で感染レベルが落ち着いたように見える。

次に日本の感染状況、NHKの今日のHPから。この統計では感染者累計9300人に対し、死亡者は193人。厚生省とNHK,どちらが正しいかわからないが、NHKの方が正しいような気がする。いずれにしろ、まともな人間なら、このような感染の実態から、3000万人に感染が拡大、40万人が死亡する絵など描けない。

これは数日前に記した、今後の感染者推移の想定図。インフルエンザ並みの収束を仮定したので感染者数はもっと増える可能性が高いが、この図では5-10数万人という範囲である。3000万人とは桁違いだが、これでも十分大きな数なので、医療体制の再構築が喫緊の課題というのがその時の結論だった。その時記したように、定期的にこの図はアップする。もし、3000万人に達したら頭を剃るか、煙草を止めるかしよう。

西浦教授は厚生労働省のクラスター対策班の一員だそうだ。厚生労働省がこの程度の人間を招聘し、かつスタディーともいえないものの公表を許すという状況には唖然とするばかり。さらに輪をかけて、驚異のフェイクニュースもどきの記事を、まことしやかに大きく掲載した新聞各社、私が編集長なら豆記事にも載せず、ボツににする。あまりに情けなさすぎるので長々と記してしまった。これも外出自粛の成果かな。
新型コロナウイルスの感染拡大で、人と人との接触を減らすなどの対策を全く取らない場合、国内では重篤患者が約85万人に上り、半数が亡くなる恐れがあるとの試算を厚生労働省のクラスター(感染者の集団)対策班が15日、公表した。(中略)試算では対策をしなかった場合、重篤患者の49%が死亡すると予測。(以下略)


この推計、コロナの感染状況を全く反映していない数字をいじっただけの代物、数字に意味がない。対象を明記していないので日本国内の話だろう、厚生労働省だから。同省の本日のHPによれば、「入院治療を有する者」7388名のうち、「人工呼吸又は集中治療室に入院している者」は193名と2.6%、一方死亡者数は136名。なお後で述べるNHKの統計では、重症者が2.0%で、死亡率も2.0%。大きな差はない。
記事の重篤患者が厚生省の分類と同じだとすると、85万人の重篤者であれば、感染者は3000万人に上るという推計になる。少なくともオーダーとしては1000万人レベル。
気を取り直して、現在のコロナウイルスの感染状況を見てみる。WHOが機能していないので、ジョンズ・ホプキンズ大学のHPから。今日のトップページ、新たに14.4万人の感染者が確認され、感染者の累計は216万人。

当前ながら推移を示すグラフが同ページに示されている。これにイメージとしての日本の累積感染者の推移を示した。これまで何回か繰り返した通り、日本の感染者は極めて少ないし、増加率も異常に小さい。2月中旬の恒常的に感染が確認された時から2か月が経過しているにもかかわらず、日本ではまだ1万に満たないというのが実態である。
冒頭の西浦某氏の右図を見てほしい。流行対策なしだと一月ちょっとで新規感染者が1万人を超えるとなっている。実態は2か月間でかつ累積が1万未満、呆れた訳がわかるだろう。4月初めに公表したものである。

ついでに、世界の新規感染者推移を示しておく。見かけ上10数万人で感染レベルが落ち着いたように見える。

次に日本の感染状況、NHKの今日のHPから。この統計では感染者累計9300人に対し、死亡者は193人。厚生省とNHK,どちらが正しいかわからないが、NHKの方が正しいような気がする。いずれにしろ、まともな人間なら、このような感染の実態から、3000万人に感染が拡大、40万人が死亡する絵など描けない。

これは数日前に記した、今後の感染者推移の想定図。インフルエンザ並みの収束を仮定したので感染者数はもっと増える可能性が高いが、この図では5-10数万人という範囲である。3000万人とは桁違いだが、これでも十分大きな数なので、医療体制の再構築が喫緊の課題というのがその時の結論だった。その時記したように、定期的にこの図はアップする。もし、3000万人に達したら頭を剃るか、煙草を止めるかしよう。

西浦教授は厚生労働省のクラスター対策班の一員だそうだ。厚生労働省がこの程度の人間を招聘し、かつスタディーともいえないものの公表を許すという状況には唖然とするばかり。さらに輪をかけて、驚異のフェイクニュースもどきの記事を、まことしやかに大きく掲載した新聞各社、私が編集長なら豆記事にも載せず、ボツににする。あまりに情けなさすぎるので長々と記してしまった。これも外出自粛の成果かな。
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