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2020.06/21 [Sun]
ファクターXの発見と証明(2)
久しぶりに世界の新型コロナウイルスの感染状況の観察から。日本では緊急事態宣言の解除と各種自主規制の解除がすすんだものの、多数のマスク教信者が残された奇怪な状況だが、世界的には一段と感染の拡大が進んでゐる状態。日本の累計COBID-19感染者の10倍ぐらいの感染者が、毎日増加している。

増加は南米や南アジアを含むイスラム圏、アフリカなどでの増加が他のコロナ先進国での減少を凌駕してることによる。そのため国別でみた時のサンプル数が増えたともいえる。前回書いたと思うが、今回のスタディのCOVID-19感染者のデータの出典はWHOの毎日公表されているSituation ReportのNo.150で、6月20日10時AM CEST現在。そのデータから世界各国のうちの50ヵ国の感染状況をまとめた。これらサンプル国の累計感染者、死亡者の合計は世界合計のそれぞれ93%、97%に当たるので、サンプル調査というより全数調査に近いといえるだろう。
まず国別感染者数。10万人あたりにノーマライズして示している。予期された通りとはいえ、国による違いが著しく大きい。コロナに
関しては神は平等ではないことがわかる。

上図では国名がわからないので上位20か国を拡大して示す。さらにわかりやすいよう、ヨーロッパは水色、南北アメリカは赤、南アジアを含むイスラム圏は緑、東南アジアとオセアニアは黄色で示した。意外なことに10万人あたりでみると、ヨーロッパやアメリカより、流行が遅れてやってきたイスラム圏や南米諸国の感染者が多い。意外なことにシンガポールが上位にランクイン。

逆に少ない方のワースト20。横軸が上図の10分の1、言い換えると見かけ上、棒の長さが上の二つの図の10倍に拡大してあるので注意。最下位グループを東南アジア系がが占め、日本はビリから4位、ヨーロッパ系ではポーランドとウクライナがランクインしている。

次に死亡者数。死亡率は数%なので、感染者数の横軸の最大が10万人あたり3500人だったのに対し、こちらは100人。絶対値に
はずっと少ないが、世界全体での国別分布は感染者と同様の分布を示している。しかし、ランキングの順位をみるとかなり様相が異なっている。

死亡者数についても上位20ヵ国を拡大表示。ヨーロッパ諸国が6位入賞まで全て独占、アメリカが7位にようやく入っただけでなく、イランを覗いて、全てヨーロッパ、南北アメリカの国々だった。しかも、コロナ対策を取らず放任し、世界第二位の感染者たいこくになったブラジルでさえ、ヨーロッパの先進国の半分の死亡者しかいない。コロナウイルスはキリスト教徒に対するソドムの火なのか。

同様にワースト20か国。ここでは上図と同じスケールにしているので直感的にも見た通り。フィリピン以下は10万人あたり一人以下の死亡者で日本はビリから10位の0.7人。ワーストリストの上部に、オマーン、ウクライナ、イラク、エジプトがランクインしていることは注目に値するのでご記憶のほど。

様相の異なる感染者と死亡者の発生状況を国別に一つにまとめたのがこちら。横軸に10万人あたりの累計感染者数、縦軸に累計志望者数をとり、国別にプロットした。色分けは前の図と同じ。
もし新型コロナウイルスが全ての人類に同等の作用をするのであれば、国に寄らず感染者数と死亡者の比率は同じなので全て一点に集まるはず。しかし、実際は国によって感染防止策の時期や規模、規制の程度に違いがあるので10万人当たりの感染者数に違いが生じる。が、作用が同じであれば白線のように一直線に並ぶはず。さらに医療体制の違いからバラツキも生じるだろう。
しかし、世界の感染状況の実態は以上のの理由では説明不能な大きなばらつきを示している。
それを大きく三つのグループに分ける。
1)黄色の楕円:感染者も少なく死亡者も少ない国々
2)緑の楕円:感染者の大小はあるが死亡者が少ない国々
3)水色の楕円:感染者が一般に多く、かつ死亡者が多い国々
3)はヨーロッパと南米の国々だけ、一方死亡者の少ない1)と2)の国々は東南アジアとイスラム圏の国々がほとんどだが、ヨーロッパからの6か国も含まれる。
これら例外までを含めた国別の感染実態の違いを合理的説明できるファクターXが存在するのか?存在するとしたら、それを科学的に証明できるのか?明日はその証明編。

参考までに黄色の楕円グループ内部の拡大図。ピンクが日本である。


増加は南米や南アジアを含むイスラム圏、アフリカなどでの増加が他のコロナ先進国での減少を凌駕してることによる。そのため国別でみた時のサンプル数が増えたともいえる。前回書いたと思うが、今回のスタディのCOVID-19感染者のデータの出典はWHOの毎日公表されているSituation ReportのNo.150で、6月20日10時AM CEST現在。そのデータから世界各国のうちの50ヵ国の感染状況をまとめた。これらサンプル国の累計感染者、死亡者の合計は世界合計のそれぞれ93%、97%に当たるので、サンプル調査というより全数調査に近いといえるだろう。
まず国別感染者数。10万人あたりにノーマライズして示している。予期された通りとはいえ、国による違いが著しく大きい。コロナに
関しては神は平等ではないことがわかる。

上図では国名がわからないので上位20か国を拡大して示す。さらにわかりやすいよう、ヨーロッパは水色、南北アメリカは赤、南アジアを含むイスラム圏は緑、東南アジアとオセアニアは黄色で示した。意外なことに10万人あたりでみると、ヨーロッパやアメリカより、流行が遅れてやってきたイスラム圏や南米諸国の感染者が多い。意外なことにシンガポールが上位にランクイン。

逆に少ない方のワースト20。横軸が上図の10分の1、言い換えると見かけ上、棒の長さが上の二つの図の10倍に拡大してあるので注意。最下位グループを東南アジア系がが占め、日本はビリから4位、ヨーロッパ系ではポーランドとウクライナがランクインしている。

次に死亡者数。死亡率は数%なので、感染者数の横軸の最大が10万人あたり3500人だったのに対し、こちらは100人。絶対値に
はずっと少ないが、世界全体での国別分布は感染者と同様の分布を示している。しかし、ランキングの順位をみるとかなり様相が異なっている。

死亡者数についても上位20ヵ国を拡大表示。ヨーロッパ諸国が6位入賞まで全て独占、アメリカが7位にようやく入っただけでなく、イランを覗いて、全てヨーロッパ、南北アメリカの国々だった。しかも、コロナ対策を取らず放任し、世界第二位の感染者たいこくになったブラジルでさえ、ヨーロッパの先進国の半分の死亡者しかいない。コロナウイルスはキリスト教徒に対するソドムの火なのか。

同様にワースト20か国。ここでは上図と同じスケールにしているので直感的にも見た通り。フィリピン以下は10万人あたり一人以下の死亡者で日本はビリから10位の0.7人。ワーストリストの上部に、オマーン、ウクライナ、イラク、エジプトがランクインしていることは注目に値するのでご記憶のほど。

様相の異なる感染者と死亡者の発生状況を国別に一つにまとめたのがこちら。横軸に10万人あたりの累計感染者数、縦軸に累計志望者数をとり、国別にプロットした。色分けは前の図と同じ。
もし新型コロナウイルスが全ての人類に同等の作用をするのであれば、国に寄らず感染者数と死亡者の比率は同じなので全て一点に集まるはず。しかし、実際は国によって感染防止策の時期や規模、規制の程度に違いがあるので10万人当たりの感染者数に違いが生じる。が、作用が同じであれば白線のように一直線に並ぶはず。さらに医療体制の違いからバラツキも生じるだろう。
しかし、世界の感染状況の実態は以上のの理由では説明不能な大きなばらつきを示している。
それを大きく三つのグループに分ける。
1)黄色の楕円:感染者も少なく死亡者も少ない国々
2)緑の楕円:感染者の大小はあるが死亡者が少ない国々
3)水色の楕円:感染者が一般に多く、かつ死亡者が多い国々
3)はヨーロッパと南米の国々だけ、一方死亡者の少ない1)と2)の国々は東南アジアとイスラム圏の国々がほとんどだが、ヨーロッパからの6か国も含まれる。
これら例外までを含めた国別の感染実態の違いを合理的説明できるファクターXが存在するのか?存在するとしたら、それを科学的に証明できるのか?明日はその証明編。

参考までに黄色の楕円グループ内部の拡大図。ピンクが日本である。

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