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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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プライベートジェット

先週こんな見出しの記事があった。【ニューヨーク=宮本岳則】著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイは5日、米ドミニオン・エナジーから天然ガス輸送・貯蔵事業を買収すると発表した。有利子負債を含めた買収総額は97億ドル(約1兆380億円)。

4段抜きの記事だから一般には多少は価値がある内容なのかもしれないが、それにしても年金生活者がこの記事のどこに興味を惹かれたのか想像しがたいことと思う。
20200706ドミニオン

先月末に「チェサピーク社の破綻」という感傷文を書いたばかり。偶然とはいえ、シェール事業にかかわる前、大規模な買収事業として深くかかわったのドミニオン社だった。現役時代の仕事のことなどすっかり忘れて過ごしてきたのに、続けて新聞記事として現れたのも何かの縁と、実は感慨無量。

上記新聞記事から推察されるように、ドミニオン社は日本では知られていないが、アメリカではエネルギー関連の大企業である。多数の油田を保有し、オペレーターとして原油を生産していた。訳あってそれらの一部を売却するという話が会社に持ち込まれ、その評価責任者となった。いくつかの対象油田に対し興味ありとの感触を得た段階で、同社からアメリカ、カナダに広がる売却対象油田群へのフィールドトリップ、すなわち現地への視察旅行の提案があった。古い手帳を今調べたら2006年の4月のことで、2週間ほどの日程で出張していた。ずいぶん昔のことなので、惜しむらくは資料も画像もない。

広大なエリアを効率よく訪問するため、同社は社用のプライベートジェット機を用意してくれた。機内はゆったりとしたシートが10席ぐらい、人生、最初で最後のプライベートジェットで飛び回る出張という経験だったのが、ドミニオン社の記憶が残っている理由でもある。メキシコ湾の海洋油田の基地であニューオリンズでは、白いロングリムジンで夜の街を乗り回すというおまけもあった。

アメリカ国内の移動は、空港内の飛行機に車で乗り付け、到着すれば迎えの車に乗るだけ。海外といってもカナダへの移動だが、アメリカからカルガリーに到着した際、係官が搭乗してきてパスポートに判を押して入国手続きは終しまい、後はバッグを積みかえた迎えの車に乗ってさっと空港を去った。プライベートジェットはチェックフリーなのだ。そんな経験があったので、プライベートジェットが使われたゴーン氏の国外脱出の状況がよくわかった。

各現場では歓待を受け、お土産もたくさんいただいた。最後の現場で記念にヘルメットをもらった。ドミニオンのロゴ、このマークのついたヘルメットが今も山荘にある。
Dominion Logo
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