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2020.08/17 [Mon]
クラゲ
今日の夕刊で、川崎とスカイツリーと池袋のサンシャインの水族館がフィーチャーされていた。テーマはクラゲ。水族館は好きなのであちこちの水族館に寄っている。それぞれ個性的な見世物や見せ方があって面白いが、エンターテイメントとして成功したクラゲを見るのはしあわせ感たっぷりで楽しい。今までで一番印象的だったのがシンガポールの水族館のクラゲ、多分ただの水クラゲなのだろうが、大きめのクラゲの水槽全体を、ゆっくり七色のライティングが変化していって幻想的。そうか、珍しい魚や高価な魚、動物がいなくても、クラゲを上手く見せればお客さんは呼べるんだ、と妙なところで感動した。
日経新聞夕刊
たまたま、多分先週だったと思うが、NHKのBSプレミアムの「ワイルドライフ」の特集がクラゲだった。タイトルは「山口 青海島 想定外!クラゲの超世界を探る」。何か絵があるかと思ってHPを見るが文字情報だけ。いま大人気のクラゲだか、海の中での暮らしは知られていない。山口県の日本海側、青海島には潮に乗ってたくさんのクラゲがやってくる。密着を始めると、クラゲがクラゲを丸のみにする驚きの食事風景や、驚異の繁殖力を示す決定的瞬間の撮影に大成功。さらに数億年も生きるという常識破りの超長生きクラゲや、目撃者が相次ぐ謎の生物「クラゲライダー」も登場。すべてが想定外、クラゲたちの奥深い驚きの世界が見えてきた!
読んでも何が面白いのかわからないが、実はこのプログラム、近来稀に見る傑作で、眠くなることも少なくない中思わず見入ってしまった。その中からいくつか紹介、これであなたもクラゲ博士。お暇でしたらNHKのオンデマンドでどうぞ。
クラゲとひとまとめにして呼んでいるが、分類学上は、刺胞動物門と有櫛動物門のクラゲがいる。門というのは動物の分類上最上位、ヒトも恐竜も鳥もカエルも魚も脊椎動物門であり、ナマコは棘皮動物門。このくらい違うのが門。この事実が衝撃的。普通のいわゆるクラゲが刺胞動物門。クシクラゲやウリクラゲ(下図)が有櫛動物門。番組ではウリクラゲがクラゲを食っている映像にかなりの時間を割いていた。よほど貴重な画像なのだろう。

もう一つのトピックがクラゲ(刺胞動物門)の生殖パターン。なんとなくは知っていたが今回きちんと画像付きで説明されたのできちんと理解。簡単に書くとこんな感じ。
1)クラゲは有性生殖によって卵を産む。
2)この受精卵から「プラヌラ」と呼ばれる幼生が生まれ、メスの体から離れて海の中を泳ぎ、付着しやすい岩や貝殻などに付着。3)その後「ポリプ」と呼ばれるイソギンチャクのような形に姿を変え、流れてきたプランクトンを触手を使って捕食しながら成長、増殖する。
4)「ポリプ」の状態になってしばらくすると、からだがくびれ始め、「ストロビラ」になる。「ストロビラ」は、無性生殖をおこない、どんどんからだのくびれを深くしていき分裂。まるで、お椀を重ねたような状態に。
5)このお椀のようなもの一つひとつが、「エフィラ」と呼ばれるクラゲの赤ちゃん。 「エフィラ」は、「ストロビラ」から離れてそれぞれ海中を泳ぎ出し、やがて、私たちのよく知る大人のクラゲの姿へと成長する。
生物の多くは変態しながら成長するので珍しくないのかもしれないが、変態はけっこうハデ。卵をどのくらい産むのかわからないが、一つの卵からポリプで増え、ストロビラで増えるので、海はクラゲだらけになりそう。実は大半は魚や亀に食べれているそうだ。クラゲを食っている魚や亀を見たことはなかったが、たしかそんな画像もあった。

ポリプ
ストロビラ
エフィラ
日経新聞夕刊

たまたま、多分先週だったと思うが、NHKのBSプレミアムの「ワイルドライフ」の特集がクラゲだった。タイトルは「山口 青海島 想定外!クラゲの超世界を探る」。何か絵があるかと思ってHPを見るが文字情報だけ。いま大人気のクラゲだか、海の中での暮らしは知られていない。山口県の日本海側、青海島には潮に乗ってたくさんのクラゲがやってくる。密着を始めると、クラゲがクラゲを丸のみにする驚きの食事風景や、驚異の繁殖力を示す決定的瞬間の撮影に大成功。さらに数億年も生きるという常識破りの超長生きクラゲや、目撃者が相次ぐ謎の生物「クラゲライダー」も登場。すべてが想定外、クラゲたちの奥深い驚きの世界が見えてきた!
読んでも何が面白いのかわからないが、実はこのプログラム、近来稀に見る傑作で、眠くなることも少なくない中思わず見入ってしまった。その中からいくつか紹介、これであなたもクラゲ博士。お暇でしたらNHKのオンデマンドでどうぞ。
クラゲとひとまとめにして呼んでいるが、分類学上は、刺胞動物門と有櫛動物門のクラゲがいる。門というのは動物の分類上最上位、ヒトも恐竜も鳥もカエルも魚も脊椎動物門であり、ナマコは棘皮動物門。このくらい違うのが門。この事実が衝撃的。普通のいわゆるクラゲが刺胞動物門。クシクラゲやウリクラゲ(下図)が有櫛動物門。番組ではウリクラゲがクラゲを食っている映像にかなりの時間を割いていた。よほど貴重な画像なのだろう。


もう一つのトピックがクラゲ(刺胞動物門)の生殖パターン。なんとなくは知っていたが今回きちんと画像付きで説明されたのできちんと理解。簡単に書くとこんな感じ。
1)クラゲは有性生殖によって卵を産む。
2)この受精卵から「プラヌラ」と呼ばれる幼生が生まれ、メスの体から離れて海の中を泳ぎ、付着しやすい岩や貝殻などに付着。3)その後「ポリプ」と呼ばれるイソギンチャクのような形に姿を変え、流れてきたプランクトンを触手を使って捕食しながら成長、増殖する。
4)「ポリプ」の状態になってしばらくすると、からだがくびれ始め、「ストロビラ」になる。「ストロビラ」は、無性生殖をおこない、どんどんからだのくびれを深くしていき分裂。まるで、お椀を重ねたような状態に。
5)このお椀のようなもの一つひとつが、「エフィラ」と呼ばれるクラゲの赤ちゃん。 「エフィラ」は、「ストロビラ」から離れてそれぞれ海中を泳ぎ出し、やがて、私たちのよく知る大人のクラゲの姿へと成長する。
生物の多くは変態しながら成長するので珍しくないのかもしれないが、変態はけっこうハデ。卵をどのくらい産むのかわからないが、一つの卵からポリプで増え、ストロビラで増えるので、海はクラゲだらけになりそう。実は大半は魚や亀に食べれているそうだ。クラゲを食っている魚や亀を見たことはなかったが、たしかそんな画像もあった。

ポリプ

ストロビラ

エフィラ

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