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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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「100年に一度の危機」と「戦後最大の下げ」(2)

昨日の記事で「今日はここまで」と打ち切った。偶然と呼ぶしかないが、、その続きにぴったりの内容を今日の「大機小機」というコラムが掲載されていた。タイトルは「財政再建の道、負担は誰が」。全文は長いので控えるが、主旨は;

1)長期的な観点から見て、日本経済にとっての最大のリスクは財政赤字の累増
2)財政再建にはプライマリーバランス(利払いを除く財政収支)の黒字化が必要だが、財政再建を可能とするほどの大規模な増税を行えば、景気を悪化させて、財政再建自体をより困難にする可能性が高い。
3)そこで、問題の設定:財政再建で守られるのはだれの権益だろうか。
4)増税すれば、それは現役世代の負担で、日本の金融資産の大部分を保有する年配層の財産が保全される。
5)財政再建が叶わなければ:銀行預金や生命保険契約の大部分を支えているのが国債だ。財政破綻による政府のデフォルトやインフレによる金融資産の価値の毀損は、ほぼ全額が高齢者の金融資産の価値の下落で負担されることになる。

結論はこれ;
過去の遅々とした消費税の引き上げや財政赤字の拡大から見ると、インフレによる政府債務の大幅カットを伴わない財政再建は絶望的なように思われる。こうしたシナリオを予見した投資家は金などの実物投資にシフトしている。(山河)

偶然はまだ続く。この「大樹小機」の記事を受け、元参議院議員の藤巻健史氏が今日のご自身のブログにこう綴っていた。
(前略特に日本は、政府債務の大幅カットのためハイパーインフレを起こさざるを得ない。国民は地獄。そのための政策(当初はそれを意識していなかったのかもしれないが)が「異次元緩和」。なにせ日銀に出口(=お金をばらまくのを辞める手段、政策金利を上げる手段)がないのだから。本音が書けるペンネーム記事には危機説が良く出る。識者は、もう実名でも本音を語るべき時期だと思うのだが。

書こうとしていたことを、まるでリレーのように代弁してくれた。さらにこう書いておられる;「当初はそれを意識していなかったのかもしれないが」。藤巻氏がいつからこう思われているかわからないが、このブログで6年前の11月にこう記している。そんな昔のことを覚えているのは昔からそう思っていたから。
黒田さんは円暴落とインフレにより国債残高の価値を一気に減価させ、日本の財政危機を救おうとしているのかもしれない。

その記事は→こちら。当時関連記事をたくさん書いており、今読み直してみたが基本的に現状でもそのまま通用する。要するに失われた6年ということか。そのうち(3)を書く予定。

ついでに蛇足。前回の参議院選挙で、藤巻健史氏に投票した。確か日本維新の会の現職だったが、政党はともかく、参議院議員としては数少ない必須のお方とお見受けしていたから。しかし落選、代わりに身障者が当選した。チャーチルの言葉、「民主主義は最悪のシステム」の部分を実感した瞬間。
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