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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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情けない台風情報

現在北上中の台風10号、猛烈にして大型の台風に発達する可能性が高いらしい。言われなくても衛星画像の大きなぱっちりした目と日本国土の半分を覆い隠すほどの雲の大きさからもそのぐらいのことは想像に難くない。
202009042130-00衛星気象庁2

明日の夜には台風の中心気圧が915hPa まで下がると気象庁のパソコンは言っているそうだ。九州南部に近づいた時に過去の猛烈な台風並みになっている可能性は大きい。ちなみに過去の上陸した中心気圧が低い台風のリストがこちら。5位に名を連ねるか、単独5位もしくは4位になってもおかしくないほど。
台風中心気圧

さすがにテレビもニュースで警戒を呼び掛けていた。NHKのニュースの見出しは、 「台風10号 これまで経験したことがない暴風 大雨のおそれ」、確かにその通りだがなんとなく深刻さに欠けている気がするのは気のせいか。東日本大震災の津波の予報で、NHKのアナウンサーが10メートルの津波が来ると、1メートルの津波と同じ口調で原稿を読んでいた時を思い出した。

こちらが進路予想図だが、この図で大きな台風が来るんだねということはわかるが事態の深刻さを感じろというのは無理。NHKの名誉のために付け加えると、ニュースの内容では危険な台風である旨は伝えていた。
20200904NHK.png

気象庁のHPの図がこれで、各局も気象会社もみなこの図の情報を横流ししているだけのようだ。ただし、見出しはそれぞれ工夫していて、日本気象協会のHの見出しは 「台風10号 特別警報級の勢力で接近 85メートルの記録的な暴風の恐れ」と多少熱く語っていた。それはいいとして、あとがダメ。「その後も特別警報級の勢力を維持したまま北上を続け、6日(日)午後から7日(月)にかけて九州に接近または上陸する恐れがあります。」

「恐れがあります」という記述は、日本語では何かが起こるのではないかという心配がある、もしくは懸念があるということを意味する。即ちニュアンスとしては起きないこともあるといっているのと同じ。物理的にこの状況で九州に接近または上陸しないということはありえない。万が一外れた時の逃げの余地を残すためだろうが、自分より国民を守る使命を感じていればこんな表現にはならないだろうに、と思う。
20200904気象庁

話はそれたが今日の本題。

下図はウィンディドットコム(Windy. com)という会社のHPにある台風10号の予測結果の表示。一時間ごとの進路と風ルの強さの分布が一目でわかる。もちろんシミュレーションの結果なので誤差はあるが、月曜の深夜0時頃には九州南部に接近し、巨大な暴風域に九州全土から中国地方が飲み込まれる可能性が示されている。

何よりも気象庁の図やニュースでごちゃごちゃ説明するより、逼迫した状況が一目でわかる。こういう情報を与えることが本当の防災情報ではないだろうか。誤差については例えば、コースで東西50キロ、時間で-4からプラス4時間の差はありますと付け加えればそれで済む。
20200904Windy.png

興味深いのはこの会社、チェコの企業。「現在使用されている気象予報データーは、アメリカ国立気象局(NWS)が使用するコンピューター解析システム「Global Forecast System, GFS」、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が公表する気象データ、バーゼル大学とアメリカ海洋大気庁(NOAA)、国立環境予報センター(National Centers for Environmental Prediction, NCEP)が共同で設立したスイスの気象予報に関する民間企業、メテオブルー(Meteoblue)が公表したデータを基に制作されている」というのがウィキの記載。

台風で一番被害を受けるのは日本、台風情報に関して気象庁は情けなさすぎるというのが実態。
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