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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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相模線

先生のお宅に原稿を取りに行くため小田急線の快速急行に乗り海老名へ。前に来たときはここから相模線に乗った。小田急線とJR相模線の駅はわずかではあるが離れている。乗換駅を覚えてなかったので車中でスマホのマップを開くと小田急線の一つ先の厚木駅とJR相模線の厚木駅がぴったりくっついていることを発見した。だったら厚木まで行った方が賢そう。昼時だったので乗換駅でランチを摂るつもりだった。
海老名

海老名駅着前に、快速急行が厚木駅に停車しないことに気づき、一瞬イヤな気がしたものの、海老名で向かい側のホームに停車していた各停に乗り換えた。改札を出ると、殺風景な家並みが続き、店らしいものがない。少しだけ歩いたが、この駅には食堂レストランどころかコンビニが一軒あるだけだとすぐに悟った。なるほど、快速急行が停車しないとはこういうことらしい。きっと、厚木-海老名間だけを相模線に乗る乗客は年間数名しかいないのだろう。

相模線は橋本-茅ヶ崎間を走る単線。連結も4両ほど。昔々丹沢から下山してバスに乗ったら終点が橋本だった。橋本がどこだかもわからず、八王子経由で帰宅した。橋本はとんでもない山奥との印象だった。そんな山奥から神奈川県の農村地帯を抜け茅ヶ崎に出るのが相模線。

そんな相模線、1976年に発売された荒井由実の4枚目のアルバムの「天気雨」の中に相模線が登場する。
サーフボードなおしに”ゴッデス”まで行くと言った
じゃまになるの知ってて無理にここへ来てごめんね

とあってサビがはいりこう続く。
白いハウスをながめ 相模線にゆられて来た
茅ヶ崎までのあいだ あなただけを想っていた


この曲を聴いた時、相模線は湘南の海沿いを走るイメージ、窓には光る湘南の海が光り、日矢が差す中の天気雨というおしゃれな景が見えた。しかし、相模線の実態を知ると、神奈川の山間部の農村から会社の休みにでも海へ向かう娘さん、というのが現実の景だったに違いない。

詩にウソは一言もなくて、「白いハウス」とはナスを作っているビニールハウスだと思われるが、読者に勝手にイメージを振らまさせる詩はすごい。やはり荒井由実と若いころの松任谷由実は詩人としても作曲家としても天才だったと思う。

電化前の相模線 相模線
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