Entries
2020.11/12 [Thu]
文芸扇子展
今朝、六曜社というところから電話があった。いかにも営業っぽいおじさんんがなめらかな口調で話し出した。
京都の上賀茂神社で来年四月に文芸扇子展を開催するにあたり、あなたの句が選ばれたので出展してもらえないか、という趣旨。詐欺っぽい匂いがプンプンするが話を聞いた。要はあなたの句入りの立派な扇子を製作、それを上賀茂神社の蝶の間で開催される文芸扇子展「言ノ葉の舞2020」に展示したいのですが、12万円でいかがですか、ということだった。なぜ、私の句を?と聞くと俳句年鑑をもとに社内で選考し、文芸展にふさわしい句として選ばれたそうだ。とりあえず、選考の経緯はともかく詐欺にしろ拙句が選ばれたということには内心感謝。総計300句ほどの俳句と短歌が並ぶそうだ。
採用されるという句がこちら。
いくつもの旅路の果や夕端居
調べてみると2014年の鎌倉パークホテルで開催された「河」全国大会」の大会応募句で角川春樹主宰の特選を得た句だった。応募句は2句で、もうひとつの句も秀逸に選ばれ、2句で特選と秀逸といういわば偉業を達成した記念すべき句である。
片割れの句も多くの選者の特選を得たので、この大会の大会応募句の高得点賞で一位、色紙もたくさんいただいた。
逆光の沖に父ゐる敗戦日
2014年の句が営業トークのように俳句年鑑に掲載されるわけはなく、なぜ今頃取り上げられたのかまことに不可解ではあるが、何らかの形で生きていたというのは驚きであり、ありがたい話であることは確か。
六曜社のHPを検索、電話の話を確認する。HPには過去の実績がきちんと並べられ話にウソはなさそう。なるほど、このようなイベントを企画実行、お金を出していい高齢者から実費と経費、そして利益を得、出品者は少々立派な展示品と出展された満足感を12万円で買う、という構造らしい。
去年の9月の清水寺で開催された際の実績紹介とその報告書(出展者に配布されるそうだ)からの抄。。
文芸扇子展「言ノ葉の舞2019」が開催されました。(中略)扇子の一点一点には、全国から出展された多彩な現代詩歌と、作品世界に寄り添うように描かれた挿画が装飾されています。この挿画は、名だたる寺社仏閣に納める屏風や絵馬などを手がけてきた日本画家の筆によるものです。丹精込めて描かれた優々たる挿画と金砂子の輝きが詩歌芸術にさらなる風雅さを加え、気品漂う贅沢な仕上がりとなりました。

昨年の清水寺と安芸の宮島大聖院での文芸展の模様。

詐欺もどきではないことは確認、あとは自己満足とコストとの問題。営業が言っていた、句集を出しても本箱の片隅ですが、扇子は飾れますとうまいことを言っていた。さてどうしよう?
京都の上賀茂神社で来年四月に文芸扇子展を開催するにあたり、あなたの句が選ばれたので出展してもらえないか、という趣旨。詐欺っぽい匂いがプンプンするが話を聞いた。要はあなたの句入りの立派な扇子を製作、それを上賀茂神社の蝶の間で開催される文芸扇子展「言ノ葉の舞2020」に展示したいのですが、12万円でいかがですか、ということだった。なぜ、私の句を?と聞くと俳句年鑑をもとに社内で選考し、文芸展にふさわしい句として選ばれたそうだ。とりあえず、選考の経緯はともかく詐欺にしろ拙句が選ばれたということには内心感謝。総計300句ほどの俳句と短歌が並ぶそうだ。
採用されるという句がこちら。
いくつもの旅路の果や夕端居
調べてみると2014年の鎌倉パークホテルで開催された「河」全国大会」の大会応募句で角川春樹主宰の特選を得た句だった。応募句は2句で、もうひとつの句も秀逸に選ばれ、2句で特選と秀逸といういわば偉業を達成した記念すべき句である。
片割れの句も多くの選者の特選を得たので、この大会の大会応募句の高得点賞で一位、色紙もたくさんいただいた。
逆光の沖に父ゐる敗戦日
2014年の句が営業トークのように俳句年鑑に掲載されるわけはなく、なぜ今頃取り上げられたのかまことに不可解ではあるが、何らかの形で生きていたというのは驚きであり、ありがたい話であることは確か。
六曜社のHPを検索、電話の話を確認する。HPには過去の実績がきちんと並べられ話にウソはなさそう。なるほど、このようなイベントを企画実行、お金を出していい高齢者から実費と経費、そして利益を得、出品者は少々立派な展示品と出展された満足感を12万円で買う、という構造らしい。
去年の9月の清水寺で開催された際の実績紹介とその報告書(出展者に配布されるそうだ)からの抄。。
文芸扇子展「言ノ葉の舞2019」が開催されました。(中略)扇子の一点一点には、全国から出展された多彩な現代詩歌と、作品世界に寄り添うように描かれた挿画が装飾されています。この挿画は、名だたる寺社仏閣に納める屏風や絵馬などを手がけてきた日本画家の筆によるものです。丹精込めて描かれた優々たる挿画と金砂子の輝きが詩歌芸術にさらなる風雅さを加え、気品漂う贅沢な仕上がりとなりました。

昨年の清水寺と安芸の宮島大聖院での文芸展の模様。

詐欺もどきではないことは確認、あとは自己満足とコストとの問題。営業が言っていた、句集を出しても本箱の片隅ですが、扇子は飾れますとうまいことを言っていた。さてどうしよう?
- 関連記事
-
- 合同句集「白い記憶」
- 合同句集校了
- 文芸扇子展
- 合同句集
- 小さな句会合同句集
スポンサーサイト
*Comment
Comment_form