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2020.12/30 [Wed]
日本におけるコロナの実態(4);欧米諸国と日本の違い
国内のコロナの感染状況の目先の変化に対して、地べたを這いまわるアリのように右往左往している日本人。春先から繰り返し書いてきたことではあるが、COVID-19の姿を空間的には世界的に、時間的には感染当初からの姿についてあらためてまとめておく。データはアメリカとヨーロッパの主要感染国、いずれも累計感染者ベスト10の国々、と日本。半年前と較べて時間が経過しているだけに、そうかもしれないという仮説が、そうであると断定的に言えるようになった。
まず、感染者の推移。国によって人口が大きく違うので100万人あたりの感染者の推移である。出典は毎度お世話になっている世界に誇るべき「札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学」のHP。
1.日本の感染者は欧米に較べ20分の1から30分の1
図の下部の棒グラフが現在の100万人あたりの累積感染者数。わかりやすく文章では10万人あたりで記すが、日本が180人に対しアメリカが58,300人、ヨーロッパの平均が34,000人ほどである。
2.この比率は春から変わらない
この事実は字面より重要。日本において4月の感染者が急増時に、放置すれば欧米並みになるという論調が多かった。欧米に較べ感染拡大率は小さいにも関わらずに、である。しかし上部の図に明らかなように、日本の感染者も増え続けたが欧米でも増え続け、感染率の比は一定のままである。図は片対数グラフなので、日本と他国のグラフの間隔がほぼ同じであるということは両者の比が一定であることを意味している。日本で緊急事態並に感染者が急増しているというが、欧米も同じ、かつ規模は20-30倍のレベルで。世界平均を緑で示してあるが、日本は法的拘束を一切していないにもかかわらず世界平均の5分の1であり、感染蔓延防止の実績からみれば見かけ上世界では超優等生。

次に死亡者の実態。同じような図、ということは感染者と同様、日本では死亡者が少ないことを意味するが、感染者よりもっとはっきりと欧米諸国との違いが現れている。オブザベーションも同様だが、実数で示す。
3.日本の死亡者は欧米の40分の1
同じく10万人あたりでみると、日本は未だ2.5人。半年前の記事には確か2.2人と記した。ベルギーのように160人という国もあるが概ね欧米では100人、死亡者の率が40分の1ということは、病原が同じ新型コロナウイルスであっても、疫学的もしくは臨床的には別の病気と定義したほうが分かりやすい。なお、世界平均が23人なので日本はその約10分の1、やはり世界では超優等生、深刻さにおいて世界のほとんどの国は日本より深刻な状況にある。
4.死亡者の比率も変わらない
日本のテレビ新聞では、死亡者の増加が加速していると日々報じられているが、欧米でも死亡者は増えており、各国と日本の比率はおおむね変わらない。テレビでは欧米の現状が報告され、続けて日本の現状のミクロの部分が報告されるので、日本もやがて欧米並みの死者が出るような印象が植え付けられているが、そのような事態は絶対に生じない。
なぜ?については半年前に記したが、後日あらためて詳述する。

5.感染推移の相似性
10か月という長期の感染データで判明したあらたなオブザベーションが感染推移の相似性。
日本では春の第一波、夏の第二波、そして秋からの第三波の真っただ中、という感染推移である。アメリカが広大な国土と3倍近い人口と30倍の感染率にもかかわらず、全く同様の感染推移パターンを示している。


ヨーロッパでは夏の流行は見られなかったが、秋からは日本の第三波に相当する感染拡大が生じている。




アリさん並の視野しかない日本のマスコミや政治家等々は、GO TOがーとか、気の緩みとか、勝負の三週間とか、見当違いのことを並べ立てているが、アメリカ、ヨーロッパ、日本と地理的に離れた国で、かつ生活様式や社会規制、医療体制等の異なる国で同じ現象が起きているということは、全く別の感染拡大のメカニズムが存在すると考えるのがまともな人間の思考だと思われる。少なくともマスク着用やGOTOの有無が原因で同じ感染のパターンが生じる訳ではないだろう。
春に、どこかの大学の西浦とかいうセンセイが、放置しておくと日本で40万人死亡するという駄文を公表、信じられないことに新聞テレビが大きく取り上げた。世の中、さすが専門家ということで有名になったようだが、このブログでは当初から、こんなバカが、と罵倒してきた。なぜ、日本にはまともな専門家がいないのか、もしくはいてもその見解が公表されないのか、コロナ騒動が終焉した際にはそれを検証、すなわちマスコミや政府、自治体の自浄作業に期待したい。さもないと、国家的悲劇が何度でも繰り返される。
まず、感染者の推移。国によって人口が大きく違うので100万人あたりの感染者の推移である。出典は毎度お世話になっている世界に誇るべき「札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学」のHP。
1.日本の感染者は欧米に較べ20分の1から30分の1
図の下部の棒グラフが現在の100万人あたりの累積感染者数。わかりやすく文章では10万人あたりで記すが、日本が180人に対しアメリカが58,300人、ヨーロッパの平均が34,000人ほどである。
2.この比率は春から変わらない
この事実は字面より重要。日本において4月の感染者が急増時に、放置すれば欧米並みになるという論調が多かった。欧米に較べ感染拡大率は小さいにも関わらずに、である。しかし上部の図に明らかなように、日本の感染者も増え続けたが欧米でも増え続け、感染率の比は一定のままである。図は片対数グラフなので、日本と他国のグラフの間隔がほぼ同じであるということは両者の比が一定であることを意味している。日本で緊急事態並に感染者が急増しているというが、欧米も同じ、かつ規模は20-30倍のレベルで。世界平均を緑で示してあるが、日本は法的拘束を一切していないにもかかわらず世界平均の5分の1であり、感染蔓延防止の実績からみれば見かけ上世界では超優等生。

次に死亡者の実態。同じような図、ということは感染者と同様、日本では死亡者が少ないことを意味するが、感染者よりもっとはっきりと欧米諸国との違いが現れている。オブザベーションも同様だが、実数で示す。
3.日本の死亡者は欧米の40分の1
同じく10万人あたりでみると、日本は未だ2.5人。半年前の記事には確か2.2人と記した。ベルギーのように160人という国もあるが概ね欧米では100人、死亡者の率が40分の1ということは、病原が同じ新型コロナウイルスであっても、疫学的もしくは臨床的には別の病気と定義したほうが分かりやすい。なお、世界平均が23人なので日本はその約10分の1、やはり世界では超優等生、深刻さにおいて世界のほとんどの国は日本より深刻な状況にある。
4.死亡者の比率も変わらない
日本のテレビ新聞では、死亡者の増加が加速していると日々報じられているが、欧米でも死亡者は増えており、各国と日本の比率はおおむね変わらない。テレビでは欧米の現状が報告され、続けて日本の現状のミクロの部分が報告されるので、日本もやがて欧米並みの死者が出るような印象が植え付けられているが、そのような事態は絶対に生じない。
なぜ?については半年前に記したが、後日あらためて詳述する。

5.感染推移の相似性
10か月という長期の感染データで判明したあらたなオブザベーションが感染推移の相似性。
日本では春の第一波、夏の第二波、そして秋からの第三波の真っただ中、という感染推移である。アメリカが広大な国土と3倍近い人口と30倍の感染率にもかかわらず、全く同様の感染推移パターンを示している。


ヨーロッパでは夏の流行は見られなかったが、秋からは日本の第三波に相当する感染拡大が生じている。




アリさん並の視野しかない日本のマスコミや政治家等々は、GO TOがーとか、気の緩みとか、勝負の三週間とか、見当違いのことを並べ立てているが、アメリカ、ヨーロッパ、日本と地理的に離れた国で、かつ生活様式や社会規制、医療体制等の異なる国で同じ現象が起きているということは、全く別の感染拡大のメカニズムが存在すると考えるのがまともな人間の思考だと思われる。少なくともマスク着用やGOTOの有無が原因で同じ感染のパターンが生じる訳ではないだろう。
春に、どこかの大学の西浦とかいうセンセイが、放置しておくと日本で40万人死亡するという駄文を公表、信じられないことに新聞テレビが大きく取り上げた。世の中、さすが専門家ということで有名になったようだが、このブログでは当初から、こんなバカが、と罵倒してきた。なぜ、日本にはまともな専門家がいないのか、もしくはいてもその見解が公表されないのか、コロナ騒動が終焉した際にはそれを検証、すなわちマスコミや政府、自治体の自浄作業に期待したい。さもないと、国家的悲劇が何度でも繰り返される。
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