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2020.12/31 [Thu]
日本におけるコロナの実態(5);ファクターXは結核
欧米の感染率や死亡率と較べ、日本では数十分の一に過ぎないと書いたが、少ないなのは日本だけではない。春にCOVID-19の爆発的感染が欧米で明らかになった時、今後医療体制や社会インフラなどが整っていないアフリカなどの発展途上国に伝染すれば、地球全体が悲惨な状況に陥ると思った。しかしアフリカの実態は驚くべきことに南アフリカを除いて、わずかな感染者と死亡者が確認されているだけだった。
その原因を究明していく過程で発見したのが、結核の感染者数とCOVID-19の死亡者数の見事な逆相関関係だった。6月に詳しい記事を記し、このブログ読者に限定してはならないということで「アゴラ」に投稿、採用された。ランキングでも暫く上位にいたので、それなりの数の日本人には周知できたと思われる。この段階では仮説の提示であり、専門家のヒントとなって学術的な検証に取り組んでもらえれば、と期待していた。

この仮説は今も有効と思っている。むしろ否定する専門家がいたら公開討論したいぐらい。
仮説の真偽は、その仮説基づく予測が正しいか否かで判定できる。アフリカの感染者がそれでも急増している段階で、アフリカのCOVID-19による死者は10万人あたり二人にはならないだろうとと記した。欧米の死亡者が数十名に達している状況で、医療体制も衛生環境等も劣り、ましてマスクを国民全員に配ることなどできない国々に対して、何割減ではなく90-98%減を予測したのはこのブログだけ。
改めてその後の感染推移をしめす。国別はだと煩雑なグラフになるので大陸別で示した。データは昨日と同じ「札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学」のHPから。字が小さくて見にくいが上の赤の二つがアメリカ大陸とヨーロッパの国々の平均、下の3本の栓はアジア、アフリカ、オセアニア。参考までに日本の推移を水色でマニュアルで加えた。明らかにこれら3つの地域と欧米では10倍以上の死亡率の違いが継続しており、別の病気といえるぐらい。

これらは多数の国々の平均。アフリカには南アフリカ、アジアにはトルコとインドが含まれている。これら3か国は原因は別にして、他の域内の国々と較べ、異常に死亡率が高い。統計対象の国が異なるのだが、WHOの資料ではアフリカの死者の3分の2は南アフリカである。大陸別のアフリカの死者数は10万人あたり4.7人だから、他のアフリカ諸国の死亡率は二人を割っていると考えてよい。予言のとおりである。
またアジアも二か国を除けば7人を大きく下回ることだろう。

世界の国別の100万人あたりの死亡者数のマップがこちら。大陸別のグラフに対し、現状についての詳細、と思えばよい。この図は初公開。

これに対して、結核の国別の10万人あたりの感染者のマップ。2018年のデータである。日本の感染者は少ないが、6月に示したように日本はかつての結核大国。BCGは一生に一度だけ打てばいいように、結核の抗体の持続期間は一生。40年前の同様の図であれば、アジアアフリカはほとんどの国が濃い緑だったろう。

孤立無援かと思っていたが、12月にはいり「プレジデント」のHPに順天堂医学部教授の小林弘幸氏が、控えめながらBCGが日本の重症化率の低い要因である可能性について記事を書かれていた。

ありがたいことではあるが、氏も「Xファクター」を提唱した山中教授も視点は日本。専門家は得てして専門には当然ながら視野がせまく、グローバルかつ時間的な視点に欠ける。また、BCGはツベルクリン反応が陰性、すなわち結核の抗体を持たない人に対して、結核の抗体を誘発させるワクチンであることを忘れている。陽性の人は結核の抗体を自然抗体として持っているということは、BCGが有効なのではなく、結核の抗体が新型コロナに対して有効なのである。
言い換えると、日本人はCOVID-19のあらたなコロナワクチンよりもはるかに安全で有効性の証明されたワクチンを接種しているのと同じであり、新型コロナウイルスには感染しにくく、かつ重症化もすでに防止できる体になっている。コロナの死亡頻度は現在10万人あたり2.5人、結核より高くインフルエンザ並、糸球体疾患及び腎尿細管間質性疾患よりは低い。
以前示した図の改訂版。

その原因を究明していく過程で発見したのが、結核の感染者数とCOVID-19の死亡者数の見事な逆相関関係だった。6月に詳しい記事を記し、このブログ読者に限定してはならないということで「アゴラ」に投稿、採用された。ランキングでも暫く上位にいたので、それなりの数の日本人には周知できたと思われる。この段階では仮説の提示であり、専門家のヒントとなって学術的な検証に取り組んでもらえれば、と期待していた。

この仮説は今も有効と思っている。むしろ否定する専門家がいたら公開討論したいぐらい。
仮説の真偽は、その仮説基づく予測が正しいか否かで判定できる。アフリカの感染者がそれでも急増している段階で、アフリカのCOVID-19による死者は10万人あたり二人にはならないだろうとと記した。欧米の死亡者が数十名に達している状況で、医療体制も衛生環境等も劣り、ましてマスクを国民全員に配ることなどできない国々に対して、何割減ではなく90-98%減を予測したのはこのブログだけ。
改めてその後の感染推移をしめす。国別はだと煩雑なグラフになるので大陸別で示した。データは昨日と同じ「札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学」のHPから。字が小さくて見にくいが上の赤の二つがアメリカ大陸とヨーロッパの国々の平均、下の3本の栓はアジア、アフリカ、オセアニア。参考までに日本の推移を水色でマニュアルで加えた。明らかにこれら3つの地域と欧米では10倍以上の死亡率の違いが継続しており、別の病気といえるぐらい。

これらは多数の国々の平均。アフリカには南アフリカ、アジアにはトルコとインドが含まれている。これら3か国は原因は別にして、他の域内の国々と較べ、異常に死亡率が高い。統計対象の国が異なるのだが、WHOの資料ではアフリカの死者の3分の2は南アフリカである。大陸別のアフリカの死者数は10万人あたり4.7人だから、他のアフリカ諸国の死亡率は二人を割っていると考えてよい。予言のとおりである。
またアジアも二か国を除けば7人を大きく下回ることだろう。

世界の国別の100万人あたりの死亡者数のマップがこちら。大陸別のグラフに対し、現状についての詳細、と思えばよい。この図は初公開。

これに対して、結核の国別の10万人あたりの感染者のマップ。2018年のデータである。日本の感染者は少ないが、6月に示したように日本はかつての結核大国。BCGは一生に一度だけ打てばいいように、結核の抗体の持続期間は一生。40年前の同様の図であれば、アジアアフリカはほとんどの国が濃い緑だったろう。

孤立無援かと思っていたが、12月にはいり「プレジデント」のHPに順天堂医学部教授の小林弘幸氏が、控えめながらBCGが日本の重症化率の低い要因である可能性について記事を書かれていた。

ありがたいことではあるが、氏も「Xファクター」を提唱した山中教授も視点は日本。専門家は得てして専門には当然ながら視野がせまく、グローバルかつ時間的な視点に欠ける。また、BCGはツベルクリン反応が陰性、すなわち結核の抗体を持たない人に対して、結核の抗体を誘発させるワクチンであることを忘れている。陽性の人は結核の抗体を自然抗体として持っているということは、BCGが有効なのではなく、結核の抗体が新型コロナに対して有効なのである。
言い換えると、日本人はCOVID-19のあらたなコロナワクチンよりもはるかに安全で有効性の証明されたワクチンを接種しているのと同じであり、新型コロナウイルスには感染しにくく、かつ重症化もすでに防止できる体になっている。コロナの死亡頻度は現在10万人あたり2.5人、結核より高くインフルエンザ並、糸球体疾患及び腎尿細管間質性疾患よりは低い。
以前示した図の改訂版。

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