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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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林住期

「季」の三四月号の投句原稿の受け取りと諸々の打ち合わせで先生のお宅を訪れた際に、主宰から次号より「海流集」から昇格し個人句集のページに、とのお言葉をいただいた。光栄の限りである。個人句集になると「季」ではページのタイトルにXX集と命名せねばならない。ちなみに主宰は「森泉集」。個人の趣味なので何でもいいのだが、何でもいいとなると拠りどころがなくてかえって悩ましい。

ふと浮かんだのが「林住期」という言葉。現役時代、会社の帰りに「日刊ゲンダイ」を愛読していて、その中に「流されゆく日々」という随筆を連載していた。今でも連載を続けているそうで、同紙のHPによると「本紙連載「流されゆく日々」は16年9月5日に連載10000回を迎え、ギネス記録を更新中。」だとか。

五木寛之は普通のお坊さんはもちろん並の仏教学者よりも仏教に造詣が深く、そのころ目にした「林住期」の記事が記憶の隅にあった。読んではいないが「林住期」というタイトルの本もあるらしい。

古代インドのマヌ法典によれば、インド人の人生は4期間に分けられるそうで、四住期(学生期、家住期、林住期、遊行期)という。一言で書くとこんな感じ。
・学生期(がくしょうき):師について心身を鍛え、学習する時期。
・家住期(かじゅうき): 就職し、結婚し、家庭を築き、子供を育て、世俗的な利益(金、地位・・)を求め、一家の大黒柱となって家族や会社のために働く時期。
・林住期(りんじゅうき)」:生き甲斐を求めて、真に人間らしく生きる時期。
・遊行期(ゆぎょうき)」:家を捨て、死に場所を求める放浪と祈りの余生の時期。

記憶に残っているということは、それなりに感じるものがあった訳であり、また一冊の本が書けるぐらいだから、林住期について語ることはいくらでもあるがそれを記すのが目的ではない。そうは言っても何も書かないのも殺風景なので上述の「林住期」の内容紹介文のコピペ。
「林住期」こそ人生のピークであるという考えは無謀だろうか。私はそうは思わない。前半の五十年は、世のため人のために働いた。五十歳から七十五歳までの二十五年間、後半生こそ人間が真に人間らしく、みずからの生き甲斐を求めて生きる季節ではないのか──。林住期こそジャンプの季節、人生のクライマックスである。古代インドの思想から、今後の日本人の生き方を説く、世代を超えて反響を呼んだベストセラー!

現在だと、60歳から80歳(もし健康に生きていたら)という感じだろうか、ちょっと検索してみると「林住集」でいいように思えたのでこれに決定。ちょっと「リンジュウ=臨終」のイメージもあるのだが、それもいいのかもしれない。
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