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2021.03/30 [Tue]
新聞における真実の実例
ネット上で面白い記事(原英史氏)があった。これだけだと何が面白いかわからないので、以下記事のコラージュで再構成する。
篠原孝議員(立憲民主党)と私(原英史氏)の訴訟の判決が3月29日、東京地裁で下された。私の主張が認められ、篠原議員に165万円の賠償が命じられた。
事の発端はある新聞記事。XX新聞が2019年に一面トップで写真付きのこんな記事を掲載したそうだ。
1)私が国家戦略特区ワーキンググループ委員の立場で、特区提案者から「指導料」を受け取った、
2)特区提案者から「会食接待」も受けた
しかしそんな事実は全くなく、氏は直ちに反論文を掲載したが、XX新聞は事実無根のキャンペーンを継続。その後、森ゆうこ議員(立憲民主党)が国会で疑惑を取り上げ、篠原孝議員はブログで氏を誹謗中傷する事態に至った。国会議員は免責特権というものがあり、国会内でいくら虚構に基づく犯罪を捏造しても罪にならない。加計学園騒ぎがいい例。
しかし>篠原孝議員に対してはブログだった故に名誉棄損か何かで提訴することができた。ブログ記事のタイトルは『国家戦略特区は安倍政権による新たな「利権」を生むだけ、「政僚」原英史の跋扈を許す制度は廃止すべし』というもの。
氏によれば、「こんな事実無根の誹謗中傷を、国会議員という権威をまとって行う。断じて許されるべきでない。私個人の名誉回復も必要だが、それを超え、こんなことを放置したら、同様のことが繰り返され、ほかにも被害者を生みかねない。そう考えて訴訟で争ってきた。」ということだそうだ。
判決では、私の主張が基本的に全面的に認められた。篠原議員は、「XX新聞を引用した」「自分は50年間ずっとXX新聞をとっている・・・その新聞を信用しないでどうするんですか」などと主張していたが、そうした抗弁は退けられ、以下のように指摘された。
「被告(注:篠原議員)は、原告(注:私)が本件各新聞記事で報道された事実を否定していることを認識していながら、・・・これらの内容(注:XX新聞記事、野党合同ヒアリングの配布資料)を特段吟味することもなく、漫然と、これらの資料の記載内容から推測して本件各摘示事実を摘示し、・・・意見、論評を表明したものと推認される。」
「本件記事作成にあたって、被告に相当軽率な面があることは否めない。」
なおXX新聞社、森ゆうこ議員それぞれに対しても訴訟を提起して係争中だそうだ。和解する気はないとうことで、捏造を真実として貫く姿勢なのだろう。
さて、XX新聞社の報道とはいかなるものだったのか?XX新聞社との訴訟の経過の説明がある。
XX新聞との訴訟では3月2日に東京地裁で尋問が行われ、XX新聞記者と私の双方が出廷した。明らかになったのは、XX新聞のあまりにずさんな取材の実態だ。(中略)会食の事実はないのだから当たり前だが、(中略)訴訟で示した証拠資料は、記者が撮影した飲食店の外観写真だった。「店の外観写真をおさえたのだから、会食接待があった証拠だ」と考えたのかもしれないが、一般社会では通用しない。これでは取材になっていない。
証拠資料として、店の写真のほか、記者の取材時のメモも提出された。取材メモでは、私は、福岡市で開催されたイベントで講演した後、「せっかく東京から見えているんで、酒でも飲みましょうか」と誘われ、「4人分で何万円」かの会食接待を受けたことになっている。しかし、実際にはこのイベントは15時までで、私は16時には空港に向かった。フライトスケジュールの記録も残っていて会食の可能性は皆無だ。その旨を、私は記事掲載前に記者に伝えてあった。
それにもかかわらず、「会食接待」が報じられた。取材能力やチェック体制だけの問題だったのか。あるいは、私の「不正疑惑」をどうしても報じなければならない特別な事情があったのか。特定の国会議員などの関与が記事掲載前にあったのか。今後の訴訟を通じ、真相をさらに解明していきたい。
あまり驚かないが、いかにもありそうな話だったので貴重な実例として永久保存。
篠原孝議員(立憲民主党)と私(原英史氏)の訴訟の判決が3月29日、東京地裁で下された。私の主張が認められ、篠原議員に165万円の賠償が命じられた。
事の発端はある新聞記事。XX新聞が2019年に一面トップで写真付きのこんな記事を掲載したそうだ。
1)私が国家戦略特区ワーキンググループ委員の立場で、特区提案者から「指導料」を受け取った、
2)特区提案者から「会食接待」も受けた
しかしそんな事実は全くなく、氏は直ちに反論文を掲載したが、XX新聞は事実無根のキャンペーンを継続。その後、森ゆうこ議員(立憲民主党)が国会で疑惑を取り上げ、篠原孝議員はブログで氏を誹謗中傷する事態に至った。国会議員は免責特権というものがあり、国会内でいくら虚構に基づく犯罪を捏造しても罪にならない。加計学園騒ぎがいい例。
しかし>篠原孝議員に対してはブログだった故に名誉棄損か何かで提訴することができた。ブログ記事のタイトルは『国家戦略特区は安倍政権による新たな「利権」を生むだけ、「政僚」原英史の跋扈を許す制度は廃止すべし』というもの。
氏によれば、「こんな事実無根の誹謗中傷を、国会議員という権威をまとって行う。断じて許されるべきでない。私個人の名誉回復も必要だが、それを超え、こんなことを放置したら、同様のことが繰り返され、ほかにも被害者を生みかねない。そう考えて訴訟で争ってきた。」ということだそうだ。
判決では、私の主張が基本的に全面的に認められた。篠原議員は、「XX新聞を引用した」「自分は50年間ずっとXX新聞をとっている・・・その新聞を信用しないでどうするんですか」などと主張していたが、そうした抗弁は退けられ、以下のように指摘された。
「被告(注:篠原議員)は、原告(注:私)が本件各新聞記事で報道された事実を否定していることを認識していながら、・・・これらの内容(注:XX新聞記事、野党合同ヒアリングの配布資料)を特段吟味することもなく、漫然と、これらの資料の記載内容から推測して本件各摘示事実を摘示し、・・・意見、論評を表明したものと推認される。」
「本件記事作成にあたって、被告に相当軽率な面があることは否めない。」
なおXX新聞社、森ゆうこ議員それぞれに対しても訴訟を提起して係争中だそうだ。和解する気はないとうことで、捏造を真実として貫く姿勢なのだろう。
さて、XX新聞社の報道とはいかなるものだったのか?XX新聞社との訴訟の経過の説明がある。
XX新聞との訴訟では3月2日に東京地裁で尋問が行われ、XX新聞記者と私の双方が出廷した。明らかになったのは、XX新聞のあまりにずさんな取材の実態だ。(中略)会食の事実はないのだから当たり前だが、(中略)訴訟で示した証拠資料は、記者が撮影した飲食店の外観写真だった。「店の外観写真をおさえたのだから、会食接待があった証拠だ」と考えたのかもしれないが、一般社会では通用しない。これでは取材になっていない。
証拠資料として、店の写真のほか、記者の取材時のメモも提出された。取材メモでは、私は、福岡市で開催されたイベントで講演した後、「せっかく東京から見えているんで、酒でも飲みましょうか」と誘われ、「4人分で何万円」かの会食接待を受けたことになっている。しかし、実際にはこのイベントは15時までで、私は16時には空港に向かった。フライトスケジュールの記録も残っていて会食の可能性は皆無だ。その旨を、私は記事掲載前に記者に伝えてあった。
それにもかかわらず、「会食接待」が報じられた。取材能力やチェック体制だけの問題だったのか。あるいは、私の「不正疑惑」をどうしても報じなければならない特別な事情があったのか。特定の国会議員などの関与が記事掲載前にあったのか。今後の訴訟を通じ、真相をさらに解明していきたい。
あまり驚かないが、いかにもありそうな話だったので貴重な実例として永久保存。
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