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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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原発処理水の希釈???

原発処理水が海洋に放出されることになったそうだ。3月現在で125万トンほどがタンクに貯められている。この話、以前から海に放出すればいいのにと思っていて、無駄な金をどぶに捨てるようなものなのでご苦労様と同情を禁じえなかった。ただ他人事ではあるが福島の避難民と事情が違って数千人の人のいのちが奪われるわけでも、住民が悲惨な目に合うわけでもないので関心はなかった。

今回初めて目に留まったのは、「トリチウムを含む水の海洋放出は国内外の原発でも実施している。基本方針によると、放出前に処理水を海水で100倍以上に希釈し、国の基準値の40分の1程度、世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインの7分の1程度にトリチウムの濃度を薄める。」という下り。

海に放出すれば、急速に拡散するので処理水はわずかな時間で国の基準に希釈され、100倍に希釈する行為が実に愚かしく思われたから。
20210413原発処理水1 20210413原発処理水2

まず、原発後で何が行われているのかから。簡単に記せば、原子炉建屋内の高度の放射能に汚染された汚染水は、セシウム吸着装置で主放射能源であるセシウム同位体が除去され、次の放射能源であるストロンチウム同位体が除去され、最後に多核種除去設備で金属系の放射性同位体も除去されている。ただトリチウム(水素の放射性同位体、ベータ線源)は除去できないのでタンクに保管されている、というのが現状。タンクは1000基ほどあるそうだ。
20210417福島処理水

では、どの程度除去されているのか?資料は5年前のもので、半減期が2倍経過している現在はこの値よりかなり小さいはずだが、除去効果をみるには十分。下図がそのデータ、縦軸が対数になっており、最大値が1億ベクレル/ℓ、最小値が0.1ベクレル/ℓと10億倍の違いになっていることに注意。

左端が原子炉建屋の汚染水で原液と考えて良い。原液の放射能濃度はセシウム、ストロンチウムが1000万ベクレル前後でトリチウムは50万ベクレル程度。これらが除去処理により(右端)、セシウム、ストロンチウムは検出不能レベルにまで下がるというか、完璧に除去されている。処理水をそのまま海洋放出しても、なんの影響もないことがわかる。福島の避難地域に暮らすのと同じ。なおトリチウムは所詮水なので分離もしくは除去不能なので50万ベクレルのまま。

記事によれば100倍に薄めて1500ベクレル/ℓにするとあるから、トリチウム濃度は現在は15万ベクレル/ℓ程度なのだろう。
20210417福島処理水放射能濃度

基本的な状況がわかったところで、海洋放出の影響を考える。海には海流がある。放水口から出た処理水は海流に乗って拡散していく。その海流の速度は福島沿岸で約1-1.2ノット(時速約2キロぐらい)。
20210414海流速度by Windy

次に水深。大陸棚なので遠浅の海であり、福島原発の沖合では5キロ沖で水深30メートル、2.5キロで20メートルほどである。
20210414福島水深

以上のファクトから小学生でできそうな試算。かなり楽観的な前提を置いたにも関わらず、原水を放水したとしても、汚染エリアの平均濃度は1時間後には1万分の1になっている。飲料水以下のトリチウムの濃度で100倍希釈が如何に馬鹿げているかがわかる。試算するまでもなく海は広いな大きいなぐらい我家の5歳の孫でも知っている。

以上で分かる人にはわかるが、それでも理解できない人のために、「富岳」に処理水原水放出時のトリチウム濃度分布を計算させれば、1秒もかからず結果を示してくれるはず。政府も飛沫のシミュレーションなどというつまらない「富岳」の使い方をしないで、どこかに計算させればいい。

20210417汚染水拡散

まあ、風評被害を防ぐためということなのだろうが、風評を流して国を貶めめて喜ぶのは一部の新聞テレビと野党ぐらい。風評防止には真実を報ずることなく国民の洗脳に専念する新聞テレビに対して放映禁止や発禁処分を下せばタダで風評被害を防ぐことができる。


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