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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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日本におけるコロナの実態(24);アフリカの現状

今日はアフリカ目線の話。

現在、コロナのワクチンの顕著な効果が認められているのがイスラエルとイギリス。そしてアフリカのいくつかの国で同様に顕著な新規感染者数の減少が明らかになっている。縦軸が対数なので減少の傾きが同じであれば減少率は同じ。図は今年に入ってからの推移である。ナイジェリアを含めイギリスの減少率よりも大きな減少が確認されている国も少なくない。
20210422アフリカ1

なぜか?

理由として考えられるのは3つ。
1.これらの国では知られていないがワクチンの接種がイギリス並みに実施されている。
2.偶然の一致。理由の如何をを問わず、偶然ということは、ワクチン接種が唯一のCOVID-19の感染防止の手段ではないことを意味している。
3.これらの国ではワクチンと同様の抗体を国民が持っている。すなわち天然ワクチン接種済。

1年前に書いたが、欧米に較べ日本を含むアジアやアフリカでは感染者数が異常に少なく、一方でこれらの国は結核の蔓延国であった。日本では小学生の時にツベルクリン検査をし、結核の抗体の有無を調べた。結核の感染履歴がないにもかかわらず多くの子は陽性で、陰性、すなわち結核に対する抗体を持っていないとBCGを注射し結核の抗体を獲得させられた。一度抗体を獲得するとほぼ一生有効である。3と考えるのが最も科学的であろう。

上図は対数表示、普通の実数表示で示すとこうなる。全国民がワクチンを接種済みのようなものなので、ワクチンなど接種しなくても、パンデミック開始早々から効果絶大と喧伝されるイスラエルやイギリスの現状並みの単位人口当たりの新規感染者数しか観察されていない。当然である。
20210422アフリカ2

以上は特殊な例だという疑いも当然あるので、大陸別に示しておく。ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカすべての国の平均である。アフリカはヨーロッパやアメリカに較べて約30分の1の感染率でしかない。ワクチンの有効性が95%としても20分の1に減るだけ。

不幸にして結核の抗体のCOVID-19にたいする効果の研究結果を見たことがないが、現在のあらゆるコロナワクチンよりBCGが効果的である蓋然性は高いはずである。
20210422アフリカ3

日経新聞にある記事が出た。内容は書くに値しないが添付図が興味深い。2019年10月に米ジョンズ・ホプキンス大学の公衆衛生専門家が「世界健康安全保障指数」を発表したそうだ。コロナの流行の前の話である。そこでは医学研究の最前線にいる安定した民主国家は、その豊富な知識とリソース(資源)を活用して市民を守れると予想している。米国はパンデミックへの対応で最も優れているとされ、「早期の検出と報告」「迅速な対応と感染拡大防止」の項目で高い評価を得た。英国、フランス、ドイツなど欧州の先進国も上位を占めた。

しかし新型コロナウイルスの感染結果は、高度の医療体制や社会環境を備え、強力なロックダウンを伴う蔓延防止策を実施し、高い意識の国民がいても、それらは感染防止に無力であったことを示している。もしそれらの要素が有効なのであれば、欧米諸国はアフリカに較べ20倍劣っている現実を反省せねばならない。
20210422安全指数

と長い長いマクラ、というか本題。今日の記事は日経朝刊にこんな記事が掲載されていたため。
【カイロ=久門武史】アフリカの新型コロナウイルスワクチンの接種の遅れが鮮明だ。接種回数は世界全体の2%にとどまる。財源が乏しい国が多く、一大供給源のインドの輸出制限も遅れに拍車をかける。行き渡るのは多くの国で2023年以降との見方があり、経済回復も後手に回る懸念が強い。

人道的に怪しからん、先進国はアフリカを助けよ、という偽善調のコメントはないが、標題からしてアフリカ諸国に対する危機感を煽っているのは確か(目的は理解不能だが)。カイロへの特派員とみられるこの記者、現地で何を見ているのかと驚いた。
20210422日経記事
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