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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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日経新聞の真実の伝え方

今日の日経新聞朝刊である。二つの記事が並列の形で並び、ひとつが「感染封じ込め優劣鮮明」、もう一つが「日本、接種なお1%」というタイトル、タイトルや書下ろしの記事自体に虚偽や捏造、事実誤認があるわけではない。しかし「なお1%」という表現には、「諸外国に較べ著しく日本の接種率が遅れているのは大問題であり、政府の怠慢は明らかで糾弾すべき」という、記者の悪意がにじみ出ているのは確か。

この記事で刮目すべきは二つの記事に添付されたグラフである。両方とも内容は同じで違うのは国の名前、当たり前に思われるが、もう一つ重大な違いは縦軸の表示で、日本の表示は最初の記事の20分の1である。表現を変えれば、日本の感染者推移は20倍に誇張されている。記事を書いた記者並びにその上司が劣悪な科学リテラシーの持ち主であるか、故意であれば典型的な印象操作かのどちらかである。

新聞記事を眺めれば、掲載された6か国に較べ日本の感染者が急増していると思う人は少なくないだろう。ちなみに推移グラフは人口10万人あたりの新規感染者数で、国別の人口の影響はない。
20210427印象操作


参考までに赤枠の両図の拡大画像がこちら。最大値が100と5になっている。
20210427日経3

20210427日経2

実はこれと、全く同じ図を4月18日に示した。同一の図にイギリスとイスラエルと日本の新規感染者数推移を示している。ワクチン接種により感染封じ込めに至ったイギリスとイスラエルの新規感染者数は、実は感染者数が急増している日本と同レベルであることがわかる。なお、イギリスとイスラエルの感染者推移の形態を見れば、日経新聞の図と同じデータであることがわかってもらえるだろう。

日経新聞はの図にウソはないが、記事の図を見て、下図の実態をイメージすることは不可能。故意にこの不都合な真実を明示しなかったとしたら倫理的に犯罪に等しい。少なくとも、まともな新聞の真実の伝え方ではない。
20210418蔓延防止県4
(図は「札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学」のHPからデータを借用、著者作成)

これまで何度か書いてきたように、日本はアフリカ同様に、あたかも新型コロナウイルスワクチン接種が完了し国民の多くが免疫をすでに保有しているのと同等の状況にある。上図はその記事から→こちら

同じくアフリカに関する関連記事→こちら
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