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2021.05/13 [Thu]
厚生労働省によるマスクの効果の見解
厚生労働省のHPにこんなものを発見。今年4月15日にアップされたもの。「新型コロナウイルス感染症の”いま”に関する11の知識」というタイトルでQ&A形式でまとめられている。その一つがこちら。

主文は「新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていないと考えられています。」、この見解は1年以上前から表明されており目新しいものではない。意味するところは、日本では欧米と異なり、散発的に発症している感染者から感染が「拡大」することはありえない、感染者の増加はクラスターによるところが大きく、一人の感染者が複数に感染させている、ということである。
要因はファクターXと呼ばれる新型コロナウイルスに対する何らかの自然免疫、もしくは天然ワクチンと呼んでもいいが、を日本人の多くが保有しているためである。日本人およびアフリカや極東から東南アジアの国々に共通する抗体の第一の候補は結核であることは、もう何回も書いてきた。少なくともこの1年以上の各国の感染者数の推移から、日本を含むこれらの国々では、「散発的に発症している感染者から感染が「拡大」することはありえない」という事実は証明されている。
なお「拡大」の定義があいまいだが、日々の感染者が1万人当り5人未満なら、感染者が増えはしても欧米のような「拡大」とはいわない。
さて、今日の本題はその下にある小さな文字で書かれた一節。読みにくいので再掲する。
マスクの着用により、感染者と接する人のウイルス吸入量が減少することがわかっています。(布マスクを感染者が着用した場合に60-80%減少し、感染者と接する人が着用した場合に20-40%減少。)
厚生労働省の公式コメントを初めて見たが(以前から掲載していたならスミマセン)、健康な人が街を歩いたり、電車に乗ったり、お店に行った場合等々で、感染のリスクは20-40%減少するという暗喩なのだろう。データの出典論文を見ていないので根拠は不明。
興味深いのはコメントにあるように条件があり、「感染者と接する人が着用した場合」に、である。感染するためには感染者と接触せねばならない。感染者は東京でも日々1万人に1人未満。感染経路不明の感染者が6割前後だから、野放しの感染者数は多くてその6掛け。さらに感染のためには高密度のウイルスに長時間さらされねばならないことを考えると、感染者に遭遇しても感染の確率はさらに下がる。そのような環境において、ウイルス吸入量が20-40%減少がどのような実効的な意味を持つのか?
厚生労働省としてはある研究結果をさらっとではあるが載せたので、あとは国民の皆様、ご自分で考えてください、ということなのだろう。

主文は「新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていないと考えられています。」、この見解は1年以上前から表明されており目新しいものではない。意味するところは、日本では欧米と異なり、散発的に発症している感染者から感染が「拡大」することはありえない、感染者の増加はクラスターによるところが大きく、一人の感染者が複数に感染させている、ということである。
要因はファクターXと呼ばれる新型コロナウイルスに対する何らかの自然免疫、もしくは天然ワクチンと呼んでもいいが、を日本人の多くが保有しているためである。日本人およびアフリカや極東から東南アジアの国々に共通する抗体の第一の候補は結核であることは、もう何回も書いてきた。少なくともこの1年以上の各国の感染者数の推移から、日本を含むこれらの国々では、「散発的に発症している感染者から感染が「拡大」することはありえない」という事実は証明されている。
なお「拡大」の定義があいまいだが、日々の感染者が1万人当り5人未満なら、感染者が増えはしても欧米のような「拡大」とはいわない。
さて、今日の本題はその下にある小さな文字で書かれた一節。読みにくいので再掲する。
マスクの着用により、感染者と接する人のウイルス吸入量が減少することがわかっています。(布マスクを感染者が着用した場合に60-80%減少し、感染者と接する人が着用した場合に20-40%減少。)
厚生労働省の公式コメントを初めて見たが(以前から掲載していたならスミマセン)、健康な人が街を歩いたり、電車に乗ったり、お店に行った場合等々で、感染のリスクは20-40%減少するという暗喩なのだろう。データの出典論文を見ていないので根拠は不明。
興味深いのはコメントにあるように条件があり、「感染者と接する人が着用した場合」に、である。感染するためには感染者と接触せねばならない。感染者は東京でも日々1万人に1人未満。感染経路不明の感染者が6割前後だから、野放しの感染者数は多くてその6掛け。さらに感染のためには高密度のウイルスに長時間さらされねばならないことを考えると、感染者に遭遇しても感染の確率はさらに下がる。そのような環境において、ウイルス吸入量が20-40%減少がどのような実効的な意味を持つのか?
厚生労働省としてはある研究結果をさらっとではあるが載せたので、あとは国民の皆様、ご自分で考えてください、ということなのだろう。
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