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風の行方とハードボイルドワンダーランド

再雇用の機会を捨て自由な時と空間を・・・ 人は何のために生まれてきたのだろうか? これから本当の旅がはじまる・・・

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新型コロナウイルスワクチンの効果(2)

世界で最も新型コロナウイルスワクチンの接種が進捗しているエリアがヨーロッパ。昨日示した全世界のワクチン接種状況のマップからヨーロッパを切り出したのが下図、ほとんどの国で、現在30%を超えている。
20210519coronavirus-data-explorer (3)

具体的な進捗状況のランキングがこちら。イギリスが国別では一番接種が進んでいるような印象があるが、1位、2位はマルタとサンマリノで60%を超えているが、いずれも小さな国、国土も小さく人口も少ないので諾うべき現状である。3位がイギリス、いつものようにこのブログでは比較を論ずるときはすべて人口でノーマライズしてるので、国の大小の影響はない。よって、このランキングから上位国を中心に、ワクチンの接種状況と感染者の推移を見ていく。
20210519ワクチン・ヨーロッパ上位

まず、各国のワクチン接種の進捗の推移。上の棒グフは現在の値を示したものである。イギリスがワクチンのモデルケースとして喧伝されるのは接種率の高さもさることながら、最も速やかに国民全般への接種を進めたこともある。そして見かけ上、ワクチン接種開始早々、劇的な日々の感染者減が観測された結果が最大の理由。

さて、昨日述べたようにイギリス、アメリカでは全人口の5%に満たない接種状態で感染者の急減が観測された。一方イスラエルでは25%であった。

これらワクチン接種先進国は、イギリスにくらべて若干遅れてはいるもののいずれも一月の後半には接種が開始されている。とはいえ、全ての国で二月中にイギリスでピーク減が観測された5%を超えている。接種のスピードが遅いので、イギリスよりはワクチン効果、すなわち感染者の減少が観察されるのは、よって二月中旬以降になっているはずだ。
20210519上位ワクチンa

ということで実際の新規感染者数の推移。

予想された通りというか、想定していた以上に各国の推移、もしくはワクチン効果はバラバラ。イギリスと同様のパターンを示したのはスペインとモナコだけだった。ワクチン接種率1位と2位のマルタとサンマリノは、それぞれ3月中旬、4月初めに感染者の急減が始まり、この時点の接種率はイスラエルと同様の25%ほどであった。感染者の急増が目立つハンガリーも、3月後半にピークを観測してから急減、この時期の接種率は約20%であった。

その他の国々も、これら4か国ほどの急減は見られないが3月半ばから4月にピークを観測し感染は収束に向かっている。ワクチン、イギリスのような劇的な効果が見られるとは必ずしも限らないようだが、何らかの効果はあるように見える。

明日は、逆にワクチン接種率の低い国々を見てみる。

なお、図中の下部にへばりついている茶色の線が緊急事態宣言下の日本の新規感染者数の推移。
20210519上位感染者a

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